検索窓
今日:3 hit、昨日:1 hit、合計:7,510 hit

1298 ページ14



「はいどうぞ」

平然を装い白衣の女を迎えた。

「おう」

結局、監視カメラのページは諦めた。
機会があればまた見よう。
次がいつかは分からないが。


「今日はブルースターを淹れてみた」

「ブルースター?これも花の紅茶か?」

「青い可愛い花だよ?知らないの?」


星空をイメージしたような洒落た茶缶をコツコツと叩いてみせる。
夜空と共に描かれた五枚の小さな花弁群。

「ほら。この色、綺麗だと思わない?」

白い陶器に張られた浅葱の澄んだ青い水面。
そこに僅かに浮かぶ金泊の小片。
青い紅茶とは珍しい。


「お前、茶に関しては凝ってるよなァ」



「A」



「何?」


「名前で呼んでいいよ。私はA。
君にはまだ言ってなかったから」

「A?」
「そうそう」

ティーカップを両手で持ち、コクコクと頷くA。


囚人相手にそんな喜ばなくてもいいと思うが。
名前を呼ぶほど懐きそうな勢い。


「あまり長居はさせられないが
今日は、君は何を話してくれる?」



今日はお喋りに来たのでは無い。





「俺はお前がここで働く理由を知りたい」





「えぇ?嫌だ」


Aが笑い出す。


「そんなこと聞くためにわざわざ喧嘩したのか?」


「そっ!?」


答えに詰まるとAが俺の顔を指差した。


「顔に全部出てるよ」

5472→←4466



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (19 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
22人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , 坂田銀時 , シリアス
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

しゃしゃねこ(プロフ) - あーたぁさんだぎぃさん» そういう事だったんですね!教えてくださり、ありがとうございます!更新、頑張って下さい! (2017年8月7日 17時) (レス) id: 0f734cf238 (このIDを非表示/違反報告)
あーたぁさんだぎぃ(プロフ) - かのんさん» メッセージありがとうございました!! (2017年8月7日 17時) (レス) id: 0b40d94bc8 (このIDを非表示/違反報告)
あーたぁさんだぎぃ(プロフ) - かのんさん» 目次の数字は、構想の段階で囚人番号に使用する予定だった数字です。番付方法から結構細かく設定していたんですが、モブの見分けがつかなくなりそうだったので止めました(笑)ゆるりと更新していきますので是非ともお付き合いよろしくお願いします。 (2017年8月7日 17時) (レス) id: 0b40d94bc8 (このIDを非表示/違反報告)
かのん(プロフ) - 凄い面白くて、読み応えがありますね!!つかぬことをお聞きするのですが、話の目次、0617とかって、どういう意味ですかね?教えてくだされば幸いです。更新頑張ってください! (2017年8月6日 23時) (レス) id: 0f734cf238 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:あーたぁさんだぎぃ | 作成日時:2017年8月5日 11時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。