散歩してたら推し拾った【文スト】 (ページ13)

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『...嫉妬、？』

良く、彼女が彼氏にしたり、その逆で彼氏が彼女にするもの。
友人同士でもあったりするけど...

芥「何か言ったか？」

『う、ううん』

こんな短期間で嫉妬する程の仲、にはなってないもんね？
なんて私が疑問に思っている間に芥川くんは歩き出していた。

『....』

芥「..」

少しの沈黙が続く。

嫉妬に似ているような感情を向けられていたと知った今、何となく気まづくなってしまった。
芥川くんもそれを察してしまったのか、無言だ。

『..あ、あのさ』

とうとう耐えられなくなった私は声をかけることにした。
芥川くんはこちらを見ず

芥「なんだ」

そう言った。

『よるごはん..何作ろうかまだ決まってなくて、なんかリクエストとかあり..ます？』

芥「....なんでもいいのか？」

『うん』

芥「...では、はんばーぐが食べたい」

『..ハンバーグ？』

芥「...駄目か？」

『え、いやううん！？食べようハンバーグ！！』

てっきり「食べない」と言われると思っていた私は慌てて返事をした。
芥川くんもちゃんとご飯食べるんだな、なんて思いながらスーパーに寄って、ハンバーグの材料を買った。

*

『ご馳走様でした〜！』

芥「ご馳走様でした」

現時刻は19時過ぎ、今日は早く寝れそうだなーなんてお皿を洗いながら考えていると

芥「僕もやる」

芥川くんが隣に来た。

『えっ』
芥「1人では大変だろう」

芥川くんはそう私に言うとお皿をふきはじめた。

『..ありがとう』

芥川くんと過ごしてみてまだ2日だけど、わかったことが少しある。
芥川くんは頑固で、人の言うことを聞かないところ。でもとっても優しい。
多分芥川くん本人はそうゆうの自覚してないんだろうなあ、なんて思いつつ、お皿を洗い続けた。

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『そうえばなんで迎えに来てくれたの？』

芥「...太宰さんが女性はサプライズが好きと言っていた」

『....(太宰さんありがとう！！！！)』