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きっとふるふると震えていたのだろう。
___なんで、あんなことをしたの
知りたかったけど、別に問いただしたい訳ではなかった。
なんでこんなことを言ってしまったのだろう。
赤司くんは私の頭をそっと撫でた。
「そのバレッタ、可愛いね。佐藤さんによく似合ってる」
そう言って、彼は私の手を引いて歩く。
その手は優しかった。
大きくて、ごつごつして、男の人の手なんだと思った。
それでも、その手には優しさを感じた。
彼は、私の問いには答えてくれなかった。
彼と手を繋いだまま大学に行く。
.
.
.
ちょっと待て
この人、講義堂までずっと手を繋いでいる気なの?
バカなの?そんなことしたら赤司様ファンクラブの皆様に殺されてしまいますわよ?
と言うか私は強制猥褻の被害者では?
「あの、赤司くん、手………」
「え、手、もっと強く握ってほしいの?」
「逆!離してよ」
「どうして?」
「みんな、見てるし。赤司くん、女の子たちから人気だし。私が恥ずかしい…………恋人同士でもないし…」
「恋人同士ならいいの?」
「えぇ…うん?どうしてそうなるの!?」
講義が始まるまでにわかったこと
一つ目、赤司くんは、私の言うことを聞いてくれない。
二つ目、女の子たちの目は想像してたよりも痛い。
赤司くんは結局講義堂まで手を離してはくれなかった。
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てけてけ(プロフ) - 北狐さん» コメントありがとうございます。そう言っていただけるととても嬉しいです。励みになります。 (2020年3月6日 11時) (レス) id: 8b7a3ff51f (このIDを非表示/違反報告)
北狐(プロフ) - とても面白いです。久々に黒バスの作品を読んで、ワクワクしています笑 更新楽しみにしています。 (2020年3月5日 0時) (レス) id: 77f9ebe255 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:てけてけ | 作成日時:2020年2月16日 1時