i ページ23
「ねえ、赤司くんはどうして私のこと好きになったの?」
僕の恋人(?)は不思議そうに聞いてくる。
「Aが僕のこと名前で呼んでくれたら教えてあげる」
「何それいじわる」
Aはぷくっと頬を膨らませて拗ねる。
こういうところ、本当に可愛いと思う。
「せ、征十郎くん、教えてください」
俯きがちに言う。何だかんだ言って素直に僕の言うことを聞くA。愛しくて、たまらない。
「僕、君のこと、高一のときから好きだったんだよ」
高校一年の時、たまたま目に入った君がバスケットをやっている姿。
すごくキラキラした瞳とその一生懸命さに気づいたら惹かれていた。
8月に交通事故に遭って君はバスケをやめてしまったけど。
それからもチラチラと君を目で追って。
誰も消さない黒板を消したり、困っている友達を助けていたり、優しさが滲み出ていた。
そんな君にずっと惹かれていた____
「…ってこと。わかった?」
「なんか、そんなこと急に言われると恥ずかしい」
「聞いてきたのはAのほうだろう」
自分から聞いてきたくせに、顔を赤くして俯いている。バカみたいに可愛いからついつい抱き締めてしまう。
「A、好きだよ」
104人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
てけてけ(プロフ) - 北狐さん» コメントありがとうございます。そう言っていただけるととても嬉しいです。励みになります。 (2020年3月6日 11時) (レス) id: 8b7a3ff51f (このIDを非表示/違反報告)
北狐(プロフ) - とても面白いです。久々に黒バスの作品を読んで、ワクワクしています笑 更新楽しみにしています。 (2020年3月5日 0時) (レス) id: 77f9ebe255 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:てけてけ | 作成日時:2020年2月16日 1時