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「赤司くん、家、上がってって…」
そう言って赤司くんから離れる。
鍵を開けて部屋に入ると赤司くんは丁寧に「お邪魔します」と言って後ろからついてくる。
一人暮らしの私の家のリビングには小机と座布団、ベッド、テレビくらいしかない。
殺風景な部屋に赤司くんを通す。
男の子を家に上げるのは初めてだから自分で家上がってって言ったもののやっぱりちょっと恥ずかしい。
「ここ、座って。お茶持ってくるから」
「待ってA」
「えっ」
お茶を持ってこようとキッチンに向かおうとしたら急に腕を引っ張られて、赤司くんに後ろから抱き締められた。
ちょっと待ってこれどういう状況?
「赤司くん」
「A」
「なーに?」
「A…好きだよ」
「…えっ何急に。やめてよ冗談。私たち友達、なんでしょ」
友達、その言葉が自分で言っといてぐるぐる回る。
違う、こんなこと言うために引き留めたんじゃないのに。
あーばかばかばか。私のばか。
「冗談じゃないよ。本気だよ」
なんでそんな優しい声で言うの。
「ねえ、好きだよA」
そう言うと彼は私にキスをした。
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てけてけ(プロフ) - 北狐さん» コメントありがとうございます。そう言っていただけるととても嬉しいです。励みになります。 (2020年3月6日 11時) (レス) id: 8b7a3ff51f (このIDを非表示/違反報告)
北狐(プロフ) - とても面白いです。久々に黒バスの作品を読んで、ワクワクしています笑 更新楽しみにしています。 (2020年3月5日 0時) (レス) id: 77f9ebe255 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:てけてけ | 作成日時:2020年2月16日 1時