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「おはよう、希、望っ！！」
「おはよう、ヒナ！！」
「しん君おはよう。」
教室に入り、真っ先に声をかけてきた少年。
村上信吾。
希曰く、ピーピーと口うるさいからヒナ鳥と言う意味でヒナと言うあだ名らしい。
双子と同じく、１年から特進クラスに在籍し、毎回テストの時、双子と３人でトップ争いを繰り広げる。
ちなみに２年生最初の前期実力テストは望が１位。信吾が２位で希が３位だった。
それを根に持っている希。
事あるごとに信吾に勝負を挑んでいる。
「そう言えば、
今日の１時間目の国語、
漢字の小テストあるだろ？
今度こそ決着着けてやる！！」
ほら、言った傍から・・・。
因みにこの３人、小テストではケアレスミスをしない限り決着がつかない。
範囲の狭いテストでは、容易に満点を採ってしまうから。
「決着て・・・。
希の負けやないか。
次の前期中間テストまでは
俺の勝は変わらんやろ？」
信吾も希に勝っていることをさりげなく自慢。
これが希の対抗心を煽っているのだが・・・。
１００％わざと。
そんな２人のやり取りを見るのが望は好きだったりする。
「何時までそこで漫才しとんねん。
入れんやんけ・・・。」
「おぉっ！！
ヨコ！おはよっ！！」
「おは〜。」
「おはよ。
相変わらず朝からうっさいな。」
教室の入り口に呆れ顔で現れた色白の少年。
横山裕。
裕も１年からの付き合い。
「望も大変やな。
こんなうっさいのの相手を
朝からせなあかんなんて・・・。」
「ひっどっ！！
ヨコ、その言い方は酷いっ！！！」
裕の一言に酷いを連発する希。
「にぎやかで楽しいよ？」
その様子を見て、望はニコニコで裕に言い返すのだった。
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作者名：mio
| 作成日時：2018年2月4日 23時
