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「みんな待ってるよ。
着替えてご飯食べに行こうか。」
「ぅん・・・。」
まだ眠たそうな望の着替えを手伝って、リビングに行く。
リビングの扉を開けると、にぎやかな光景。
「こら、希。
トマト食べなきゃダメだろ？」
「えぇ〜・・・。
だって変な味するもん・・・。」
「あっ、また雅紀の皿に・・・。
一個は食べなさい！」
潤に見つかっても、雅紀の器にトマトを入れようとする希。
止めようとする翔。
ニコニコと眺めている雅紀と和也。
いつもの光景だ。
「何してんの？」
「あっ、望っ、
サト兄ちゃん！！おはよっ！！」
「あぁ、のぞむっ！！
こぼれるって！！」
智に気づいてフォークにウインナーを刺したまま手を振る希。
それを慌てて止めようとする翔。
「おはよう、望。
朝ご飯食べような。」
潤はそう言って望を自分の席の隣に座らせる。
食の細い望。心機能に障害があるせいで食べるものも制限されているため、できる限り栄養士である潤が望の食事管理を行う。
「いただきます。」
望もゆっくりだが朝食を食べる。
朝食後、双子の登校の準備をして、和也と共に学校へ出発。
双子の通う開明学園は家から徒歩で１０分ほど。
望の体調の事もあり、毎朝和也の車で登校している。
ちなみに双子揃って２年５組。
２人とも頑張って勉強して、１年も２年も特進科の５組。
担任は和也。
学園長と母親の真季が幼馴染で、担任についてはちょっと優遇してもらっている。
まだまだ大きな制服にランドセルを背負って元気に出発。
学校に着き、昇降口で双子と別れる和也。
どうせ教室で会うのだけれど・・・。
双子はそろって２階にある教室に向かった。
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作者名：mio
| 作成日時：2018年2月4日 23時
