【おそ松さん】泪が止まらない。

四十三粒 ページ43

まぁなんやかんやで、私の泪は止まった。


きっと六つ子と一緒に歩くのを認めたからだと思う。あぁ、勿論トト子とも一緒にね。

でも、何が私の足を止めたのかは未だに不明だ。
劣等感も、理由だとは思うがそれだけでは無いような気がしてならない。もっと別の何かが。


まぁそれを六つ子に相談したところで解明出来ないのは簡単に予想できるがな。



「Aー！そろそろ風呂行こうぜー！」


「うん、分かった。トト子、ちゃんと浴衣と下着持ったか？」


「うん！あ、十四松くんパンツはみ出てるよ？」


「うひゃー！気が付かなかった！！ありがと！！」




幼馴染み八人で来ているのは旅館。

民宿の予約はあの日の内にキャンセルして、別のところを予約したのだ。六つ子には秘密で。

松代さんにはちゃんと言っておいたし、六つ子の着替えやら何やらも用意してもらった。ご迷惑おかけしました。



「お、卓球台あんじゃん！風呂の前に牛乳賭けてやってく？」


「やるか。ダブルスでいいよな」


「じゃあトト子Aと組む！いいよね？」


「構わないよ。元卓球部の力見せてやる」


「え、Aって中高共に帰宅部じゃなかったっけ？」


「残念だったな、週四でお邪魔してたんだ」


「結構なハイペースだね」



突然連行されたのにこの順応性には思わず引いた。


チョロ松は少し動揺してたけどな。



「ちっくしょー！Aとトト子ちゃん容赦無ぇー！！」


「おそ松兄さんふざけ過ぎでしょ！！僕今金欠なんだけどー！」


「まぁまぁ、落ち着けよトッティ。次で勝てばいいんだしよ？」

「どっからその自信がくるの！？言っておくけど次筋肉バカとだからね！！」




全敗したのは、おそ松とトド松ペア。


人の金で飲む牛乳ってこんなに美味しいんだな。

無色透明→←無色の四二粒

• 金　運: ★☆☆☆☆
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