第百十九話 ページ20
「樹くん、頑張れ！」
「和樹くん後ろ後ろ！」
今日は待ちに待った球技大会だ。
一戦一戦時間がかかるバドミントンは朝から昼まで体育館を占領して、それと同時にサッカーをグラウンドでやる。ちなみにバスケは先ほど終わり、私たちのクラスはあまり目立ったバスケプレイヤーもおらず中盤で敗退と微妙な結果となってしまった。
勝ち負けに商品は付いて来ずイマイチ乗り気にならないと思っていたが、この熱気に包まれてしまえばついつい高校生だということを忘れてはしゃぐ生徒も少なくはなかった。
現在順位は三年生、二年生、一年生となぜか年功序列みたいになっている。そしてサッカーはなんとかなりいいところまで進んでいるのだ。サッカー好きの樹のプレイはなかなか眼を見張るものがあるし、いつも付き合わされているであろう和樹くんもなかなかトリッキーな足運びをしている。
「行け、樹ー！」
和樹くんが敵クラスの一番うまいプレイヤーをガードで足止めし、樹が一直線にゴールに進む。その間に邪魔をされそうになったが、うまくドリブルで避ける。
そして少しだけ迂回して、ゴールの目前まで迫った。そしていつの間にかガードから外れて待機していた和樹くんにパス。和樹くんが素早い動きでキーパーの死角を狙ってシュート。
華麗に決められたゴールと見事な連携技に、私たちのクラス以外の人すらもわっと歓声をあげて盛り上がる。
Tシャツで汗をぬぐいハイタッチをする二人に、「おつかれー！」と声をかけた。
なんとこれで決勝進出。次の試合は三年のクラス。これに勝てばうちの組はサッカーで優勝することとなる。
「おーっす、姉御、知崎」
「応援ありがとうね」
「格好良かったよー樹くん、和樹くん！」
「はい、冷たい飲み物」
キンキンに冷えたスポドリを渡せば、歓喜の声をあげて樹は浴びるようにそれを飲んだ。
和樹くんも喉はカラカラに乾いていたみたいで、キャップを外すとすぐにそれに口をつけ、ペットボトルの中程まで一気に飲み干す。
「次の試合っていつだったか？」
「3位決定戦とかその下の順位の決定戦とかあるからしばらく休憩できるよ」
私が次のスケジュールを見ながらいうと、樹は両腕をあげて喜びながら地面に倒れ伏した。
そんな樹を叱咤し、私は無理やり腕を引いて起こす。猛烈な運動の後に急に休憩すると筋肉に負荷がかかる。和樹くんにもストレッチをするように声をかけた。
「ドッヂは午後だっけ？」
「うん、午後一番だよ」
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始まりの神:トワイライト・ジェネシス(プロフ) - みっちゃんさん» ありがとうございます！これからもバンバン頑張ります！一気に読んでくださってうれしい…これからも何卒よろしくお願いいたします！！ (2019年5月11日 19時) (
レス) id: 6c149362e0 (このIDを非表示/違反報告)
みっちゃん - このお話大好きです！一気に読んだんですけどすっごい楽しいです！これからも頑張ってください！ (2019年4月4日 2時) (レス) id: b4edfa4067 (このIDを非表示/違反報告)
始まりの神:トワイライト・ジェネシス(プロフ) - あだ名がンゴって…さん» うわー！ありがとうございます！そういっていただけただけですごくうれしいです。コメント励みになります。これからも頑張らせていただきます！ (2019年4月1日 21時) (レス) id: 6c149362e0 (このIDを非表示/違反報告)
あだ名がンゴって… - 初コメ失礼します。あなたの文才、ください（切実）めっっっっちゃ好きですもうなんなんですか大好きです。更新頑張ってください！！！ (2019年3月31日 11時) (レス) id: d0cbd630d9 (このIDを非表示/違反報告)
始まりの神:トワイライト・ジェネシス(プロフ) - セツナさん» うっありがとうございます（泣）尊敬に値するようにもっと文才磨きます！ゆっくり亀さんに呪われていますが頑張って更新させていただきます！ (2019年1月9日 22時) (レス) id: 6c149362e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：∧∧ﾈｺﾐﾐ∧∧ | 作者ホームページ：
作成日時：2017年6月25日 13時
