玉狛のお姫様はボーダー最強 10 (ページ29)

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〜A〜

米屋｢Aはまだやってんのか｣

夕方になってもノルマを達成してないまぁ……四天王と噂される4人と、それに付き合わせる同じ隊の人と、私を待ってくれてる玉狛のみんなに呆れられながらも感心された

｢7月中に宿題終わらせる予定なんで｣

東｢1週間もないじゃないか｣

｢朝宏さんに予定立ててもらいました！｣

どの宿題から、1日にどのくらいやれば終わるか考えてもらい、予定表を作ってもらった

この通りにやるならこの英語は全部やらないといけない

緑川｢そんなすぐ終わらせたいって旅行でも行くの？｣

｢え？誰が？私が？旅行に？行くの？｣

緑川｢聞いたの俺なんだけど｣

｢行かないよ。三門市から出ないし｣

三輪｢なら急ぐ必要はないだろ｣

｢8月は毎日家でゴロゴロするって決めてるんで｣

荒船｢他には｣

｢他？｣

荒船｢それだけって訳じゃないだろ？｣

｢それだけですよ。これが8月の予定表です｣

忍田｢まさかとは思うが、これを学校に提出するわけじゃないよな？｣

｢問題でも？｣

忍田｢大アリだ！予定が全部家でゴロゴロになってるぞ！！｣

｢だからそのために今宿題終わらせてるんですよ｣

夏はクーラーの効いた部屋から出ないのが有意義な過ごし方

冷凍庫にはちゃんとアイスも買ってある

忍田｢書き直せ！｣

｢いーやーでーすー｣

忍田｢A！！｣

｢嫌なものは嫌です｣

残りは家でやろ

素早く荷物を片して帰ろうとすると力の限り手首を掴まれた

忍田｢帰る前にやる事あるだろ｣

｢ないし痛い。離して｣

真史さんが換装体ならすぐトリガー起動してベイルアウトさせるのに

生身じゃ勝てる気がしない

離してくれないなら、離させればいいんだ

生身でも動けないわけじゃない

全身の力を抜いてリラックス

教わった事を思い出して集中

イメージは出来た

地面を軽く蹴って体を空中に持っていき、落ちるスピードを利用して真史さんの右肩にかかと落としを決めた

痛みと驚きの両方で掴まれた手は離れた

初めてやったけど案外上手くいくんだ

｢ごめんね真史さん。加減したと思ったんだけど｣

テレビとかでも喰らった相手はダメージ大きいし、実際にやるもんじゃないね

自己鍛錬が趣味の真史さんに有効なら他の人にも通用する

念の為に練習はしておこう

｢じゃ、お疲れ様でしたー｣

全員『(A/Aちゃん/Aさん/普通に強い……)』