玉狛のお姫様はボーダー最強 10 (ページ2)

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〜A〜

レイジ｢お前ら。Aはチームじゃないんだから、いるつもりで作戦たてるなよ？｣

遊真｢ふむ…それもそうだな｣

千佳｢それだけすごいトリオンなのに闘わないなんてもったいないね｣

｢その程度の実力の人間にウロチョロされても困るでしょ？｣

宇佐美｢Aちゃんは強くなれそうなのにね｣

｢なれないよ｣

戦う気も勝ちたい欲求さえない私は、みんなみたいに強くはなれない

そんなの分かりきってることなんだ

修｢Aの気が向いたら……いつかでいいんだ。僕達の隊に…入ってくれないか｣

｢入っても……闘えないよ？｣

宇佐美｢戦闘だけが仕事じゃないよ。今みたいに作戦を考えるのも大切な仕事。むしろ裏方に徹してもらってもいいんだよ｣

戦うだけじゃない

栞ちゃんの言葉は数あるうちの、一つの可能性(世界)を示してくれた

そういう戦い方もある

武器を持つ事が全てじゃない

私が逃げだと思っていたものは、逃げではなかった

｢修くんはズルいね｣

修｢ズルい？｣

｢ううん。何でもない｣

素直で純粋で頼り(期待)されて……それなのにまだ貪欲に上だけを目指す

私には到底マネ出来ないな

レイジ｢お前達。ご飯が出来たぞ｣

｢すぐ行く！ほらみんな。早く早く｣

レイジさんのご飯は最強だよね

どんな店……高級店とかは除いて、一番美味しい

修｢なんて言うか……Aってたまにすごく大人っぽく見えるけど、ああいうとこは子供みたいですね｣

千佳｢安心するよね。同じ子供なんだって｣

遊真｢Aは修みたいだからな。1人で無茶しようとする。だから仲間(俺達)がいるんだろ？｣

宇佐美｢いい事言うね〜｣

｢みんな来ないのー！？｣

修｢ごめんごめん。お待たせ｣

家に帰れば1人だ

暗くならないよう電気を点けて、自分1人でないと錯覚する

林藤｢美味そうなの食ってんな｣

宇佐美｢おかえりボス｣

修｢おかえりなさい｣

林藤｢おう。ただいま｣

ボスは寂しそうな目で頭を撫でてくれた

この行動には色んな意味がこもってそうだな

って、やっぱり修くんの隊に入っても、いつも通りグダグダしてるだけだった

写真がまた……ご飯食べてるとこなんだよね

何でトリガー起動したままなんだろうとは思ってたけど