玉狛のお姫様はボーダー最強 6 (ページ1)

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～A～

｢ん……、あ、おはようございます」

目を覚ますとまだ城戸さんがそこにいた

5分くらいしか経ってないのかな？

城戸｢起きたついでだ。昼飯でも行くか？」

｢え……？」

がっつりお昼だった

いつ起きるかも分からない私をここで待っててくれたのか

私のことなんて放っておいて仕事すればよかったのに

目が覚めて誰もいないのなんて私の日常なのに

｢奢ってくれるんですか？」

城戸｢あぁ。何が食べたい」

｢庶民(私)に合わせてくれるんですか？優しいですね」

城戸｢このまま……夜まで君をここに閉じ込めておくのもアリだと思っているのだが」

｢ごめんなさい。何でもいいです」

冗談通じないなぁ

この人は本当にそれをしそうだから怖い

廊下を歩いてると向こうから歩いてくる人物に、城戸さんの後ろに隠れた

忍田｢学校はどうしたんだ」

｢えーーーっと……」

城戸｢私が休ませた。仕事を手伝って欲しくてな。君の許可が必要だったか？」

忍田｢いえ……」

｢そうですよ本部長様。仕事中なんですから」

忍田｢分かった。すまなかった。それで2人でどこに」

｢お昼ご飯。本部長様も来ます？」

忍田｢いや…」

あれ。絶対来ると思ったのに

幹部内での考えとか、少しは変わって(まとまって)きてるのかな

本部長様の横を過ぎようとした時、腕を力強く掴まれた

～忍田～

Aが城戸さんとご飯に行くぐらい目を瞑るべきだ

せっかく互いに歩み寄ろうとしているのに邪魔をするわけにはいかない

ん…この匂い

普段のAの匂いとは別の、城戸さんの匂い

どうしてAから？

なんて考える間もなくAの腕を掴んでいた

忍田｢私も行こう」

｢え……あ、はい」

Aが、顔を赤くするから釣られて私も赤くなった

さっきのことがまだ、Aを深く縛っている

そんななかで他の男の匂いが染み付くなんて

2人で何をしていたんだ