１１２: 見届けて ページ12
NOside
青と白のサイリウムが光る中、Aは自由に歌って踊って人を笑顔にしている。それは星の輝きすら霞むようだ。
凛月はそのステージを見つめ、ぎゅっと手を握りしめると立ち上がった。
凛「俺、２人を追いかける」
司「なら私もっ…」
凛「２人はここに残って。Aがせっかく呼んでくれたんでしょ？最後まで見届けてあげてよ」
司の頭に手を置いてその赤い瞳を細め、ステージへと視線を送った。
その眼差しは柔らかく、司を納得させるのには十分だったのだろう。不安げに頷いた司を、今度は嵐が撫でた。
凛「じゃあ、ちゃんと見てあげてね」
嵐「任せなさい♪」
自信ありげに笑う嵐に頷いて、凛月は２人の方へと駆けた。
その背中を見送りながら、嵐が口を開く。
嵐「このライブが終わったら…今日が終わったら、Aちゃんに聞きに行きましょうか」
司「……はい。」
真剣な表情で司は頷き、笑顔で光を浴びるAへと視線を戻した。
ーーーAside
ライブにも時間制限はある。その時間が刻々と迫るのを感じながら、最後の曲を歌い上げていた。
僕が好きな、バラード調の曲。
書くのは苦手だけど歌うのはすごく好きだから頑張って作曲したのだ。
観客に手を振りながら、皆んなはどうしているだろうかと見つかる筈もないのに探してしまう。
真緒と嵐が、TrickstarとKnightsを呼んでくれた。終わったら感想を聞こうかな
呑気な事を考えながら、ステージ上を歩き回って観客にファンサする。
来てくれた女の子達は宝物だから、お姫様みたいに大事に大事に扱ってあげないと。
あの頃からその心構えは変わっていない。きっとこれからも変わらない。
懐かしさに胸を満たされながら、最後の一音を歌い終えた。
一気に沸いた観客に、大きく手を振る。
「ありがと〜！」
みんなが笑顔で手を振ってくれている。それが僕にとって、何よりのご褒美だ。
MCで、お礼の言葉を述べて労いの言葉を送って、ライブの幕を閉じた。
疲れたけどやっぱり…
「楽し過ぎる…！」
舞台袖で倒れかけながら、心からの笑みを浮かべた。
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瑠璃烏(プロフ) - 推しが可愛すぎさん» 感動していただけた事に涙ですっ｡ﾟ(ﾟ´ω`ﾟ)ﾟ｡ご期待に添えるよう、頑張ります！ (2019年11月18日 19時) (
レス) id: c14d105dae (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃烏(プロフ) - 如月さん» 閲覧頂きありがとうございます！夏目くんとの関係、エピローグにて書いております(^-^) しばしお待ちを！ (2019年11月18日 19時) (レス) id: c14d105dae (このIDを非表示/違反報告)
如月 - とてもおもしろかったです！自分的には夏目くんとの関係がみたi ��(ﾟoﾟC=(__:次回作も楽しみにしてます！ (2019年11月18日 0時) (レス) id: 9471f73ad6 (このIDを非表示/違反報告)
推しが可愛すぎ(プロフ) - なんか感動と涙しかありませんでした！(あれ同じ？)好きだったので続きとかまだ見たかったですが次回作がんばってください！ (2019年11月18日 0時) (レス) id: b43a5c5bee (このIDを非表示/違反報告)
黒影(プロフ) - 12月にもう1回ですか……頑張ってくださいね (2019年10月30日 17時) (レス) id: 18284fa39e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠璃烏 | 作成日時：2019年10月19日 1時
