39 無い物ねだり ページ39
烏野が20点台にのった所で、ノヤとタッチしようとした手をそっと掴まれた。驚いてその手を見ると、それは武田先生で。
「宇内くん、今の君をコートに送り出すことは出来ません」
「………何で分かるんすか」
「生徒の体調の良し悪しを見るのも、教師の務めですから」
「交代しろってことですよね」
コクリと頷く先生に、小さくため息が零れる。
確かに今は体調が良くない。なんか、心臓が痛い。さっき顔を顰めたの見られてたのか…
目敏いなぁ、なんて言葉と共に苦笑を零して、ワンプレーで交代することを条件にコートに出してもらった。
「先輩、また交代ですか」
「まあ仕方ないんだけど…過保護だよな」
「過保護……確かに」
クスリと笑う飛雄と共に相手コートを見据えた。
翔陽のサーブが白帯に引っかかって、辛うじて向こうの床へと引っ張られていく。
ギリギリで拾われたそのボールは、烏野のチャンスボールとなって返ってきた。
「ちょーだい！」
「A先輩！」
ふわりと上がったボールをフェイントで床へ落とした。
「Aナイスフェイント！」
「トスちょっと短かったですね、スンマセン」
「あのくらい平気平気」
律儀に謝る飛雄の肩を叩いたところで交代の笛が鳴り、いつも通り仏頂面の月島くんと視線を交わしてラインを跨ぐ。
胸がズキンと痛んだのを無視して無理やり笑顔を作り、お疲れ様と笑うスガさんの隣へ歩いた。
「不満そうな顔だな〜？」
「不満ですよそりゃ。俺もっと試合出たい」
「それは俺もだけどさ。まあ、Aの場合は力があるのに体のせいで出れないんだもんな。そりゃ悔しいか」
「翔陽と代わりたい…」
「お互いが無い物ねだりw」
何故か吹き出すスガさんを横目に、スパイクにとぶ翔陽を見つめた。
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瑠璃烏(プロフ) - 麗さん» 本当だ！！！コメントに気付くのが遅れ申し訳ありません！まさかこんな間違いがあるとは…！ご指摘、有難うございます。 (2020年11月6日 13時) (
レス) id: c14d105dae (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 猛虎です。武虎になって別人が出来上がっていらっしゃいます。 (2020年8月25日 22時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 龍之介です。龍之助ではないです。 (2020年8月25日 22時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
幸ぴろ - 瑠璃烏さん» 続編!？やったぁ！嬉しいです！ (2020年2月10日 7時) (レス) id: ba2c8d8630 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃烏(プロフ) - 幸ぴろさん» 典型的な��落として上げる��方式ですね(w)続編いきますので、まだまだお楽しみ下さい！ (2020年2月7日 19時) (レス) id: c14d105dae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠璃烏 x他1人 | 作成日時：2020年1月17日 3時
