１０: 不思議な感覚 ページ10
「ホントに平気…？」
零「ああ。安心して良いぞ。」
「それなら良いんだけど…」
優しく微笑む兄さんに、少し笑い返した。
私の頭を撫でながら、兄さんが周りを見回す。
何かと思って私も見回すと、そういえば晃牙と薫さんが来ていない。
零「A、わんこは？」
「珍しいよね。あっ、晃牙たぶん日直だ」
乙「呼んで来た方がいいだろうか？」
零「いや、おそらく来るじゃろ。薫くんではあるまいしのう。」
薫「俺がなにって？朔間さん。」
「あっ、薫さーん！」
珍しく自分から顔を出してくれた薫さんに手を振る。
薫さんは確かに不真面目だと思われても仕方ないが、私やあんずが来る時はちゃんと出てくれるし、それで充分だから流石というものだ。
薫「Aちゃん、久しぶり〜！」
「こんにちは！来てくれて何よりです。」
薫「Aちゃんが来る時は俺も来るよ。そういえばわんちゃんはサボり？珍しいね」
「日直なんです。そろそろ来るかな…？」
薫「ふーん。ね、今度デートしようよ。その為なら頑張るし！」
「良いですよ〜♪」
正面に立って手を取る薫さんに笑顔を返す。
そのまま少し話し込んでいると、後ろから零兄さんに抱き寄せられた。
零「これこれ。我輩の大事な妹を口説くのはやめてくれんかのう？」
薫「あはは、ごめんね〜。」
「大丈夫だよ零兄さん。薫さんだってその辺の分別はつく人でしょ？」
零「心配なものは心配じゃよ…可愛い妹だしのう。」
不安げな微笑みを向けられて、その表情に胸が高鳴る。
不思議な感覚に自分で戸惑いながらも、曖昧に笑い返した。
晃「よう。遅くなったな…って何だよこの状況…？」
乙「さあ…？」
兄さんに抱き寄せられる私、傍で微笑ましげに見つめる薫さん。
この状況を見たら普通の反応だろう。
「えーっと…じゃあレッスン室、行く？」
晃「おう。」
乙「ああ。」
零「わんこ、遅かったのう。」
薫「日直の仕事ってそんなにたくさんあったっけ？」
晃「あ"ぁ！？もう１人が休みだったんだよ！」
薫「ふーん。」
「www」
晃「なに笑ってんだよ！」
晃牙の唸り声を聴きながら、皆んなでレッスン室に向かった。
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瑠璃烏(プロフ) - 十六夜 桜さん» ありがとうございます！もう何と言いますか…インスピレーションが湧かなくて（ ; ; ）何とか書いておりますので、もう少しだけお待ち下さい！ (2020年1月6日 12時) (
レス) id: c14d105dae (このIDを非表示/違反報告)
十六夜 桜(プロフ) - とても素敵な作品ですね！続きを楽しみに待ってます！零推しには嬉しいですね。(零の小説があまりないので) (2020年1月6日 1時) (レス) id: 12d90357d6 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃烏(プロフ) - みーこさん» 長い間の更新停止、すみませんでした！お言葉、恐縮です。頑張らせていただきます！o(｀ω´ ) (2019年11月16日 14時) (レス) id: c14d105dae (このIDを非表示/違反報告)
みーこ - すごい好きです！更新待ってます！ (2019年11月13日 8時) (レス) id: ad66a60e86 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃烏(プロフ) - 紅さん» 閲覧頂きありがとうございます！ご指摘、その通りでございます(>_<)勉強の合間に書いたもので…！痛み入ります、すみません！ (2019年9月16日 19時) (レス) id: c14d105dae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠璃烏 | 作成日時：2019年9月4日 9時
