藤柱は何か抱えてるようです

柱合会議 ページ35

決心した次の日、

私はいつも通り任務をしていた

話す機会を伺っていたが、柱とはいえ暇ではない。

すぐに話すのは不可能に等しいのだ

仕方なくこの日は諦めることにした。

問題が起きたのは次の日だった。

柱合会議をするから御館様のお屋敷に集まることになった。

あまね様にご挨拶をしてお屋敷に入ると、

すでにほとんどの柱は集まっていた。

皆が揃って少しほど時間が経つと、隠が見覚えのある青年を連れてきた。

『え、？』

話を聞くと炭治郎君が鬼を連れていたため隊律違反だと捕らえられたらしい。

きっと一緒にいた鬼というのは禰豆子ちゃんだろう。

そして捕まえようとしたしのぶちゃんの邪魔をした義勇も処罰の対象なのでは？という事だった。

下手に口を挟む訳にもいかず、俯いていると、

御館様がいらっしゃった。

不死川さんが御館様に挨拶をしたので後に続く。

みつりちゃんが途中で言ったように御館様は炭治郎君のことを知っていたようだった。

それから、鱗滝さんの書いた手紙が読まれた。

もし、禰豆子ちゃんが人を襲ったら、鱗滝さん、炭治郎君、義勇が責任を負うと、、、。

皆、特に不死川さんとかは納得していなさそうだった。

それもそうだろう。

鬼を狩る立場の者が鬼を連れているなど前代未聞だ。

それでも、あの子は他の鬼と違う。

それに、私が禰豆子ちゃんに何かを言える立場ではないことは自分がよく理解している。

皆の話が耳に入ってこなくて、一人で考え込んでいると、

不死川さんが自らの手を切って、血を餌に禰豆子ちゃんに自分を襲わせようとした。

全員がその様子を静かに見ている中、

炭治郎君は伊黒さんに押さえつけられていた。

しかし禰豆子ちゃんは箱から出てきても不死川さんを襲わなかった。

これで証明できた。

その次に御館様が紡いだ言葉に柱一同は驚愕した。

柱で鬼舞辻に会ったのは私しかいないのだ。

しかもそれは他の人は知らない。

その鬼舞辻が炭治郎君に向かって追ってを放っているというのだから

先程とは状況が変わるだろう。

御館様が場を収めてくださって柱合会議は終わった。

この機会に話せばよかったのだが、勇気が出ず、別の機会に話すことにした。

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