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9話 ページ9






「ただいまー。」



竈門家の扉を開けて中に入ると、二階から物凄い勢いで下階まで駆け下りてくる音が聞こえた。

まあ言うまでもないが。



「A!」



炭治郎である。



「どこに行ってたんだ!玄弥に聞いたら光の速さで家に帰ったと聞いたから俺も光の速さを目指して家に帰って来たのに!まあ光の速さはかなわなかったから車くらいの速さだったが!」


「車と同じ速さとか怖いわ。」



かなりズレた発言をかます弟の横を素通りして自分の部屋へと足を進める。

しかし炭治郎もめげない。Aにぴったりとくっついて離れようとしない。



「…離れて。」

「断る!むん!」



まるでくっつき虫のようにべったりとくっつく炭治郎にほとほと参った様子のA。

しかし炭治郎は離れない。



とその時。



「お兄ちゃん!お姉ちゃんから離れなさい!」



救世主(メシア)、現る。



「で、でもだな禰豆子。あのな…」

「お姉ちゃんが困ってるじゃない。それにお姉ちゃんは早く着替えたいだろうし。」



このまま着いていくと着替えまで見てしまうことになる…。いくら姉弟だとはいえそれはあまり宜しくない。

それに気づいた炭治郎はAをガッチリホールドしていた腕を渋々放した。


Aは禰豆子に向かってありがとうぅ…と全力でお礼を言っていた。



「もう、お姉ちゃん好きもいい加減にしてよね!私だってお姉ちゃんといたいんだから!」

「禰豆子大好き何この可愛い妹。」




「俺だってもっとAと一緒にいたい!」

「は?」



温 度 差 が 凄 い 。



「な、なんでだ!なんで俺には大好きと言ってくれないんだ?」



鈍器で頭を殴られたようなショックを受けた炭治郎はその場にへたり込んでしまった。



「(いや、炭治郎のこともそりゃ好きだけどさ。シスコンうざいって気持ちの方が勝ってるんだよね。

あと普通に大好きとか言ったら大変なことになるからなぁ。)」



とてつもなくめんどくさい弟を持つ姉は大変である。

















「お姉ちゃん大好き!」

「私も禰豆子大好きー。」




「竹雄、あれが尊いって言うんだぞ。」

「兄ちゃん弟に何布教してんの。」

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とく(プロフ) - すごくいいお話でした…。涙が出るほど(笑) (7月19日 12時) (レス) id: 72e740ca3a (このIDを非表示/違反報告)
えむえいか - 貴方様は、神ですか? (2022年5月20日 16時) (レス) @page5 id: 6c61bb4c69 (このIDを非表示/違反報告)
- 神作……… (2022年5月9日 15時) (レス) @page44 id: af8576bbe7 (このIDを非表示/違反報告)
ふぐひらめ - たまに………たまに原作を思い出すような描写があって……目から汗が……… (2021年12月5日 7時) (レス) @page50 id: f76242864c (このIDを非表示/違反報告)
夏鈴 - 炭治郎のシスコン具合がめっちゃ良かったです‼︎無一郎と有一郎がでて来るとか最高すぎます‼︎とっても良い作品ありがとうございますー! (2021年11月21日 22時) (レス) @page50 id: 378955c846 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白霞 | 作成日時:2020年6月13日 19時

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