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42話 ページ42






「た、ただいまー…」



今日一日で全気力が削ぎ落とされたAはやりきった顔をして家の扉を開いた。

中からすっ飛んで来たのは言わずがな炭治郎。



「おかえりA!」



まるで主婦のように、エプロンを付けてフライパンを持った炭治郎がAを出迎える。



Aはやれやれ、と言った表情をしていたけれど、その中に確かに安堵の念も含まれていた。

___やっぱり、炭治郎がいるだけで安心する。



Aは無意識のうちにほろりと頬を綻ばせた。



「…炭治郎、ありがとうね。」

「…Aからお礼を…!今なら富士山にダイビングできる…!」

「日本語大丈夫?」



苦笑いを零すAは靴を脱いで自室へ向かおうとした。

しかしくいっと炭治郎に腕を引っ張られてしまった為、それが叶うことはなかった。



「炭治郎?」

「…A、」



炭治郎は大きく皮の厚い手の平でAの頭をわしゃわしゃと撫でた。


Aは反射的に目を瞑った。
炭治郎の手の平がとても心地良かった。



「俺はAが誰とどんな関係になったとしても、たったひとりの片割れだから。だから、その…」



炭治郎は気恥しそうに眉を下げるとはにかむように笑った。



「とにかく、大好きだぞ。」



Aは炭治郎の言葉に嬉しそうに頷いた。
何だか気恥ずかしくて、目を開けない。


代わりに、Aはこう口にした。



「私だって炭治郎のこと、大好きだよ。」


























「双子選手権大会でもあれば俺達が確実に一位が取れるのにな!」


「時透双子も強いと思うよー。」


「俺達の方が強い!!!」


「声が大きい声が。」


























「兄ちゃんと姉ちゃんってなんやかんやで仲良いよな…」


「何竹雄、知らなかったの?」


「いやまあ知ってたけど…やっぱり双子なんだなーって改めて思った。」


「ふふ、私達のお兄ちゃんとお姉ちゃんは世界一の双子だからね。」


「だな。」

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とく(プロフ) - すごくいいお話でした…。涙が出るほど(笑) (7月19日 12時) (レス) id: 72e740ca3a (このIDを非表示/違反報告)
えむえいか - 貴方様は、神ですか? (2022年5月20日 16時) (レス) @page5 id: 6c61bb4c69 (このIDを非表示/違反報告)
- 神作……… (2022年5月9日 15時) (レス) @page44 id: af8576bbe7 (このIDを非表示/違反報告)
ふぐひらめ - たまに………たまに原作を思い出すような描写があって……目から汗が……… (2021年12月5日 7時) (レス) @page50 id: f76242864c (このIDを非表示/違反報告)
夏鈴 - 炭治郎のシスコン具合がめっちゃ良かったです‼︎無一郎と有一郎がでて来るとか最高すぎます‼︎とっても良い作品ありがとうございますー! (2021年11月21日 22時) (レス) @page50 id: 378955c846 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白霞 | 作成日時:2020年6月13日 19時

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