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2話 ページ2

「炭治郎、僕炭治郎に協力したからA頂戴?」

「だ、駄目だ!Aは誰にもやらないぞ!むん!」



「いやあの当事者の私置いて話進めないで貰えます?」



炭治郎がAのことをぎゅーっと後ろから抱き締める。骨折られるのかな…なんてぼやきながらAは解放される時を待っていた。


無一郎は炭治郎だけAのこと抱き締められるの狡い、と言いそんな無一郎に冷ややかな視線を有一郎が送る。



「ちょ、有一郎君このシスコン引き剥がしてくれない?」


「面倒事には首を突っ込まない主義だから無理だな。」


「やだ有一郎君辛辣っ!」



しかしこのままだと炭治郎は離れてくれない。
それはとても困る。

どうすれば…と悩んでいた時、ふっと良い案が浮かんできた。



「無一郎君、炭治郎を引き剥がして。あとで何かお願い事ひとつ聞いてあげるから!」



その言葉に無一郎は目を輝かせ、わかった!と笑顔で言うとベリベリと炭治郎をAから引き剥がした。

先程まで炭治郎に加担していたというのに。手の平返しとはこのことである。



Aは無一郎が自分に懐いている(実際は惚れ込んでいるのだが)ことを知っている。

だからお願い事をひとつ聞いてあげる、という言葉は効果絶大なのだ。多分手繋いでとかそんな可愛らしいものであるとわかっているから。



「無一郎君!何をするんだ!」

「ごめんAのお願いだからさ。」

「嫁にはやらん!」



「なんで会話が噛み合ってないんだよ。」

「さあ。」



無一郎により炭治郎の腕の中から生還したAは制服のスカートのシワを伸ばし、有一郎の隣で二人の会話をぼーっと聞いていた。








「言っとくけどな、お前に無一郎はやらん。」

「何炭治郎みたいなこと言ってんの。」



お前も炭治郎の同類だったのか…と哀れむ視線を有一郎に送るA。
その視線に気づきAの背中を軽く引っ叩く有一郎。



双子の弟と弟。双子の兄と姉。
この組み合わせも結構危険だったりする。

例えるならば…炭酸飲料のペットボトルを思いっきり振ってから、それを何も知らない人に開けさせるような危うさだ。

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とく(プロフ) - すごくいいお話でした…。涙が出るほど(笑) (7月19日 12時) (レス) id: 72e740ca3a (このIDを非表示/違反報告)
えむえいか - 貴方様は、神ですか? (2022年5月20日 16時) (レス) @page5 id: 6c61bb4c69 (このIDを非表示/違反報告)
- 神作……… (2022年5月9日 15時) (レス) @page44 id: af8576bbe7 (このIDを非表示/違反報告)
ふぐひらめ - たまに………たまに原作を思い出すような描写があって……目から汗が……… (2021年12月5日 7時) (レス) @page50 id: f76242864c (このIDを非表示/違反報告)
夏鈴 - 炭治郎のシスコン具合がめっちゃ良かったです‼︎無一郎と有一郎がでて来るとか最高すぎます‼︎とっても良い作品ありがとうございますー! (2021年11月21日 22時) (レス) @page50 id: 378955c846 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白霞 | 作成日時:2020年6月13日 19時

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