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「…わぁ、私ここ来たことないです…」
翔「だろーね。bar街だもん。お前は情報持ってなさそう」
「なっ……」
言い返したいけど、確かだから
何て言ったら良いのか言葉につまった。
翔「ふふ、なに固まってやがんの(笑)緊張しちゃった？」
「……違っ……いや、違う訳じゃないです。…ちょっと、だけ」
だって、ネオンがあってランタンがあって
…怖い、とは違うけど
未知の世界への不安が私を固まらせてるのかもしれない。
翔「大丈夫だよ。俺の知り合いの店行くから。人はすげー良いよ。二人とも能天気で温厚。」
「能天気って、良いんですかそれ。お酒だす店として(笑)」
翔「いんじゃね？笑 今んとこまだ苦情はねぇらしいし」
ちょっと、って言って、翔さんがスマホを引っ張り出した。
止まってる車の横を通る人達は
みんなかっこいい、出来る人みたいな感じの人たち。
例によってジャケットを脱いでる翔さんは、きっとこの人たちの中に入っても
群を抜いて「仕事が出来る人」だろうけど
私はどうだろう？そういう風に写ってるのかな
翔「あ、もしもし雅紀？今から行くんだけどちゃんと用意してる？……ふふ、うん。……いや、たぶんそんな強くない。うわ、変なこと考えてんじゃねぇよ(笑)……ん、じゃあ今からいきまーす」
少年みたいに笑いながら電話してた。
barの店長さんっぽいけど、幼馴染みか何かのような雰囲気の話し方。
「…店長さんですか？」
翔「うーん…多分ね。何しろ二人しかいねぇから。役割分担もほとんどねぇの。こいつら」
ほんと能天気だろ？って目を細めて愛しそうに笑った。
……黒い部分が、全部隠されたその顔。
そんな顔に出来るこの二人は
どんな人なんだろう。
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翔「階段、きぃつけろよ」
「っ、はい」
…スカートじゃなくて、良かった……
…ヒールじゃなくて、良かった……！
外装は完璧だけど、いざ上るとなると急すぎる階段は、女の子の天敵だ。
下から見るとスカートの人はパンツ見られちゃうし、ヒールだとバランスを崩しちゃう。
その二つをも撥ね飛ばす私の服たちに、拍手…！
「えらいっ！」
思わず叫んだ私に翔さんは、“なんだよ(笑)”って一瞬振り向いて
“行くよ”って
顎でドアの先をさした。
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まも(プロフ) - ゆかりさん» ご感想有難うございます！可愛いですよね(*^^*) (2016年6月8日 15時) (
レス) id: 6957800e1c (このIDを非表示/違反報告)
ゆかり - 二ノ翔ちゃん大好き愛してる (2016年6月8日 11時) (レス) id: 59f29188ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まも | 作成日時：2016年5月28日 8時
