…そうだ、番外編作っちゃおう！と思った今日この頃。【文スト】

探偵社でカラオケ・月煌様リクエスト ページ40

『カラオケだーー！！いーやっふー！！』

「凪ちゃんテンション上がってるー!?」

『上がってますぜぇ、太宰さん！』


相変わらずクソテンションな私達。


『国木田さーん！何歌う!?』

「俺は歌わん！それとくっつくな！暑苦しい！」

『えっ何国木田さんこんな人目がある処で襲う気？やだ〜』

「襲ッ……」


真っ赤になって、金魚みたいに口をぱくぱくさせる国木田さん。超揶揄い甲斐がある！


「凪ちゃん何歌うの？」

『此処は無難に……』

「『ウルトラソウルッ！』」


私と太宰さんの声が重なる。敦君が何処が無難なの!?と叫んでいたが気にしない。


「え、えッと、ボク、ドリンク持ってきますね」

「私も行きますわ！」

「えッあッいやちょ」


谷崎君の何かを求めるような声は、ナオミちゃんが扉を閉じた事によって強制的に閉ざされた。


「凪〜！狭い！もっと広くなんないの!?」

『此処が一番広いですよ！』

「む……なら、名探偵の僕が広くなる方法を教えてやる！」


ちょいちょいと手招きされるがままに行くと、ポスンと乱歩さんの膝の上に強制的に座らせられる。


「重い！」

『そんな大声で云わないで下さいッ!?じゃあ降ろして下さいよ！』

「我慢する！」

『矛盾が激しい！』


ぐりぐりと肩に頭を押し付けられる。


「凪ィ！酒、もッと持って来ておくれよ！」

『今谷崎君が行ってます！と云うかめっちゃ酔ってません!?』

「いいじゃないか、飲み放題なんだから！」


谷崎ィ！と云い乍ら部屋を出て行く与謝野さん。私には谷崎君が腹いせに解体される未来しか見えないので、心の中で手を合わせておく。


「凪ちゃ〜ん！私の天才的歌唱力、聴いてた!?」

『全く』

「あれ何かテンションダダ下がり」


私は敦君に声を掛けた。


『敦君！何歌うか決まった!?』

「凪、凪！これって如何すればいいの!?これタップ!?タップって何!?点数って!?勝手に決められるの!?」

『敦君が予想以上に機会が苦手だった件』


焦りまくった表情で私に訊いてくる敦君。


『国木田さんにでも訊けば!?』

「国木田さん！と云うか国木田さん歌うんですか!?」

「いや歌わないぞ!?」

『何云ってんすか、歌いましょうや！』


国木田さんの奴を勝手に選曲。……うん、コレがいい！


『恋するフォー○ュンクッキー』

「お前一体どんな目的で俺に歌わせたいんだよ!?」

『お次は国木田さん、ウェーイ！』

「イェーイ！」

「ちょっと待てぇ！」





莫迦騒ぎは夜まで続いた。

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