魔女裁判〈イナGO〉 (ページ41)

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裁判 36 ページ41

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2012年 12月 10日 03時 17分

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神童「天馬!!」

神童教授はそう言い、階段を下りて天馬に駆け寄った。

神童「天馬、大丈夫か!?」

天馬「は、はい………;;」

天馬は歪んだ顔で無理に笑い、神童教授にそう言った。

やはり、まだ痛そうだ。

天馬「え……えええぇぇぇぇ！？？」

天馬は前を向くと、驚愕の表情を露わにした。

神童教授は、天馬の様子に気づくと、天馬の視線の先を見た。

神童「………!!!」

神童教授はその先を見ると、目を丸くした。

そこは、冷たい空間で木の箱がたくさんあり、中にはレンチにスパナなどの工具類が入っていた。

他には布が木の箱に覆い被さったものもあった。

その先には、どこかに続く道があったが、真っ暗でよく見えなかった。

壁にランタンはついているが、空間はとても薄暗く、肌寒かった。

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天馬「この空間は……。

壁の裏にこんな場所があるなんて………!!」

天馬は周りをきょろきょろと見回した。

神童「だいぶ古い造りのようにも見えるが……。」

天馬「誰が、何のためにこんな空間を……？」

天馬は腕を組み、首を傾げた。

天馬「薄暗くてよく見えないです……。」

天馬はこの時、懐中電灯を持ってこなかった事を心底後悔した。

天馬「あっ！茜さん……!!
先生、茜さんを探さないと!!!」

天馬は茜の事を思い出し、ハッと顔を上げた。

神童教授は、天馬の問いに頷いた。

神童「ああ……。この中にいるかもしれない。
だが……。」

天馬「さっきの……『魔女』もですよね。」

神童「ああ。気をつけてあたりを調べてみよう。」

天馬「……はい！」

天馬は元気よく返事をした。

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その空間を調べてみると、木の箱の間に誰かの足が見えた。

その人物は、間違いなく茜だ。

天馬「あっ……!!先生、あそこに!!」

神童「これは……!!」

天馬「は、早く、起こしてあげないと!!」

二人は倒れている茜に気づき、茜の両腕を縛っている縄をほどき、茜を起こした。

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