鮮やかに fresh ページ4
しゃかしゃかと派手なバーテンダーは振る。
派手なバーテンダー。
サングラスにはYO、とLO。
へんなひと、と思いつつお酒をもうひとくち含む。
ぼーっと、人がいるのにも関係なく愛し合う他人をみつめる。
女の方は、きもちよく喘いで。
男の方は、欲望を吐き出して。
夜中だから許されるのか？
…バーテンダーは目もくれないようだ。
まぁ、何度かあの二人の顔は見たことある。いつもヤってんだろう。
気にしない。とお酒の方へ目を配った。
その時、トントンと肩をつつかれる。
それに振り向くと派手なバーテンダーがいた。
「このバーテンダー、オレからだぜ」
と言って甘そうな飲み物を差し出してくれた。
いや、飲み物よりかはカクテルに近い。
「ぅ、ありがと、ございます」
ぼやけた視線だけど、なんとかバーテンダーと目を合わせ、微笑んでみる。
彼もサングラス越しに微笑んでくれたような気がする。
そのまま他の注文を聞きに行ってしまったが。
ごくん、
さっきまで飲んでいたお酒を呑み干すと、先ほどのカクテルに手をつける。
あまそうだ。材料には何をつかっているのかな、
そうおもいつつ一口。
やはり甘かった。カカオ…とか、生クリーム…とか、そんな味。
けどちゃんとアルコールの匂いが鼻をつくから、カクテルだね。
「あまいな…」
無意識に声に出た。
このままもう一口。呑む手が止まらない。
結構私の好きな味、なのかも。
ぼーっとするので、カウンターの机に伏せる。
そしたらねむけがおそってきた。
アルコールもかなりまわっているし、もうねてもいいとおもう。
おもくなってゆくまぶたはついにとじた。
「お嬢さ…、ワオ、寝てる……」
バーテンダーの彼が
女性が座るカウンター席に、キッチンから顔を覗かせる
「気持ちよさそうだNA…」
キッチンにある背の低い扉を通り抜け、女性へさらに近寄る。
その女性の髪を一房すくいとるとそっと口付けをする
「おやすみ」
ふわっとその女性にバーテンダーの彼は自身の上着を被せた。
よほど、想いを込められているようで。
髪…貴方が愛おしい
・
エンジェル･キッス…貴方に見惚れました
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ユズ - 知ってる歌の歌詞がタイトルになってる...!（嬉しい） (3月8日 9時) (
レス) id: ad7a46ecd5 (このIDを非表示/違反報告)
世落さんず - いつも神作品をありがとうございます！！！更新応援しています！！( •̀ ω •́ ) (2月25日 22時) (レス) @page11 id: 0a59ca876b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いちごれもん | 作成日時：2024年2月11日 21時
