つきやく 。nightmare ページ16
*
ぎゅ〜……、と下腹部を締め付けられるような痛みがする。さっきから股に不快感が襲ってきて寛ごうとも全くできない。
おまけに何もかもにむかついてくる。早く終わらないかな。
男の人はいいよね、こういうの全くわからないんだし。そう隣にいる骨に目線を向ける。
ゆらゆらと彼の触手は揺れ、彼は少し厚めの小説を見ている。
いい意味でも悪い意味でも羨ましいな、と思いながら見つめていると、こちらに目線が向けられた。
「…そんなに俺を見る必要があるのか？」
淡く光るシアンの瞳が少しうざったそうに私を見定める。
「別に見ててもいいでしょ、」
勢いに任せて返答した私を少しだけ見つめると、ふっと笑い小説を閉じた。
閉じた小説を適当に置いて、私に向き合う。
「いつにも増してネガティブが多いな、何か悪いことでもあったか？」
そうネガティブを楽しんでいるのか口元は狐を描いている。
「悪いことしかないわ、この1週間…」
昨日始まったばっかりだから、ちょうど今が1番多い。
こう考えてる間も
とろり、とした不快感が私を襲う。
「さてはお前、……いいや、言わないでおく。可哀想だからな、」
そうニヤニヤと私を見つめる。なんだこいつ。
「うっざ………」
「はっ。まあ、それを軽くする方法ならあるぞ？」
そう片手をひらひらさせる。
「……ふーん、じゃあそれ教えて。」
「分かった、少し待っていろ。」
そう立ち上がってどこかへ行く。やけに素直。
*
ふっとちかみちで戻ってくると、こちらに歩み寄ってくる。
「目は閉じておいた方がいいさ」
……？
よくわからないけどとりあえず瞑って待っていると、
こつんと口元に何かあたる。
そのまま彼の舌が口の中に送り込まれる。いや、正しくは口をこじ開けられたのほうか。
そのまま唾液と共に送られて、息が苦しくなってくる。
気になり少し目を開けると、彼は普通に目を開けてしていた。なにこのひと。
どさりと私に覆い被さりながらしてくる。きゅ、と柔く手を繋がれた。
やがて、口とその手が離された。
「すぐに良くなるさ。、じゃあ俺はこれで。」
そうちかみちをして逃げられた。
柔く繋がれた手をみると、いつの間にか痛み止めの薬箱を持っていた。
マジで1時間後くらい、まったく下腹部の痛みがなくなったのは驚いた。
あいつすご。
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ユズ - 知ってる歌の歌詞がタイトルになってる...!（嬉しい） (3月8日 9時) (
レス) id: ad7a46ecd5 (このIDを非表示/違反報告)
世落さんず - いつも神作品をありがとうございます！！！更新応援しています！！( •̀ ω •́ ) (2月25日 22時) (レス) @page11 id: 0a59ca876b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いちごれもん | 作成日時：2024年2月11日 21時
