僕たちのなかに殺人鬼がいる (２)

Episode 49 ページ4

...










.........










桃『＿＿＿よし、じゃあ行くか。』










あれからすぐに他の3人もコモンルームに集合し、

気がつくと時間は8時になっていた。





しかし、血痕のようなものを見たはずなのに、

一人も欠けることなく全員揃っているし、

怪我をしているメンバーさえ見当たらない。





やっぱり、僕の見間違い...？










橙『おーい、ころちゃん？行かへんの？』





青『...っあ、ごめん今行く！』





いつの間にか他のメンバーは皆

黒い扉の向こうへ行ってしまったようで、

部屋に残っているのは僕とジェルくんだけだった。










僕は急いで立ち上がり、

ジェルくんが待つ黒い扉に近づいた。










青『...？

　 ねぇ、ジェルくん、』





橙『ん？どーしたん？』





青『......あー、やっぱ何でもない。

　 気にしないで...』





橙『なんやねんw』










ジェルくんになんとなく違和感を感じたけれど、

彼の何処に違和感を感じているのか

自分でも分からなかったから、

それ以上何も言えなくなってしまった。










なんか、疲れたような顔をしているというか...





あまり体調が良くなさそうというか...





目が若干充血しているように見えるせい？










まぁ...

今考えたところで、って感じか。










僕はそれ以上考えるのをやめて短くため息をつき、

ジェルくんの後に続いて扉へ入った。










.

Episode 50→←Episode 48

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す