芥川右固定話『温泉』 ページ8
◆
ベタなネタですがやります。やつがれちゃんが温泉で皆様にセクハラされるだけのお話。
♀♂♀♂
仕事の息抜きとして温泉へ行くことに。もちろん僕は風呂が大嫌いな故に「風邪です」と言って拒んだが…。
【温泉】
「…」
一緒に行かなきゃポートマフィアから追放するよ、と首領に脅され結局行くことに。
しかし事件はすぐに起きた。そう、僕は行きのバスで思いっきり酔ってしまったのだ。
「芥川、大丈夫か」
「中原さん…」
「具合悪いなら膝枕してやるが…」
まさか、そんな失態を部下のいるなかでやっていい筈がない。太宰さんが見てあきれる。
「大丈夫、です…」
「そうか、無理すんなよ」
そう言って撫でられた頭。なんだがとても頼もしかった。
「わぁっ!ついた!」
エリス嬢のそんな声と共に僕は見てはいけないものを見てしまった。
それはあの白髪に奇抜な髪型。夜空を象った瞳…。
人虎__!
知らぬ間に殺気が剥き出しだったのだろう。首領が「おや、探偵社じゃあないか。これは失敗だねえ…」と言いながら僕の肩を寄せたのは気づかないフリ。
「まあいいや。今日は探偵社とは仲良くやろう。きっと彼方も交戦は避けたいだろうしね」
そんな事をぽつりと呟いてから首領は探偵社の社長の方へと視線を送った。社長が黙って頷いていた。
「……太宰さん…」
ふと見つけた彼の人の名前を呼んでしまった。嗚呼なんて女々しい。こんなのではマフィアは勤まらぬ…。
しかし予想とは反して太宰さんは僕の視線に気がついたのか此方に歩いてきた。
「芥川君、何をじっと見ているんだい?」
…やってしまった。太宰さんの機嫌を損ねて…。
「いえ、太宰さんの後ろの木々を見ていただけ」
「え?目、合ったよ。というか私だけ浮かれているみたいな言い方しないでよ。大丈夫、もう私は君を罵倒したりなんかしないよ。今日は“2人で”温泉を楽しもう」
近づいてきたと思えばいきなり腰を掴まれ引き寄せられる。声を出す間もなく後頭部を掴まれて顔の距離が一気に縮まった。
「さ、行こう?芥川君」
耳元で囁かれて思わず胸が高鳴る。それはもう五月蝿いほどに。
「……罪と罰」
突如聞こえた異能力名。そして太宰さんがぱたりと倒れてしまった。
これは…まさか…。
41人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
どろっぷ - 本当に好きです!!!最高すぎます!!! (2021年10月9日 18時) (レス) @page28 id: 33730d6852 (このIDを非表示/違反報告)
雪音永遠 - 最高です。いつも影ながら応援してます!頑張ってください!(なんか上から目線ですみません) (2019年5月13日 19時) (レス) id: 0221d79259 (このIDを非表示/違反報告)
なかゞわとまと - シャルさん» ありがとうございます!嬉しいお言葉です…頑張ります! (2017年4月22日 1時) (レス) id: 59e0ee862d (このIDを非表示/違反報告)
シャル - 最高すぎて辛いです。はい。もうやばい)^o^( (2017年4月8日 15時) (レス) id: a82ccaf05f (このIDを非表示/違反報告)
なかゞわとまと - 藤見日和さん» ありがとうございます!!続編でもよろしくお願いします!! (2017年3月26日 23時) (レス) id: 59e0ee862d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:なかゞわとまと | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/TOMOTO/
作成日時:2017年2月21日 22時