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太芥『喫茶店』 ページ35





♀注意♂

 喫茶店員パロです。太宰さんが店員で、芥川さんにただただセクハラするお話。店長は国木田さん。




♀♂♀♂


 人気のない通りに喫茶店がある。でも其処は僕にとっても唯一の安らぎの場所だ。…………ある1点を除けば。


*


「芥川君、今日も来てくれたのだね!私は今とても嬉しいよ…」



 もとよりこの喫茶店の雰囲気が僕は大好きだ。全体的に派手過ぎず、しかし地味過ぎず、何処に視線をやっても埃1つない。

 そんな喫茶店で本を読むのが僕の日課だ。一応高校生だが、学校にはあまり行きたくない。理由は、周りからの視線が気になるから、とか、靴箱に夥しい量のお菓子が入っているからなど、様々だ。

 しかしそんなひねくれた僕の隣に座り、話を聞いてくれているのが今僕に話し掛けてきた太宰さん。


 太宰さんはあの有名な大学出身で頭も良ければ容姿も申し分ない。ここの喫茶店の看板であろう。


 だが僕は太宰さんが苦手である。



「あの、太宰さん。いつもの珈琲を…」

「うん分かったよ。国木田くぅ〜ん!」



 太宰さんは、僕が店に来ると隣に座って動こうとしない。それに店長である国木田さんをこき使って、毎回毎回怒りの鉄槌を食らっている。

 今会話をしたときも、太宰さんの右手は僕の太股あたりにあった。ましてや左手は僕の頬に添えられ、愛しむかのように撫でる。


 初めて来たときから太宰さんはこうだった。後でこっそり国木田さんに「太宰さんはいつもああなのか」と聞いたときに「お前限定だ」と言われた時は流石に身震いしたが。


 だが、こんなのまだ序の口だ。



「芥川君、これ飲み終わったら私の家に行こうよ。私特製の珈琲あげるから」



 鼻先がつくほど顔を近づけられて話される。前に一度抵抗したら(手を振り払った)狂気染みた目で凝視され、あまりの恐怖に今はされるがままだが。


 そんな中太宰さんがふと思い付いたように言った。



「芥川君、キスしたことある?」



 何を言い出すかと思えば。そんな事をしたことなど一度だってないし、これから先もする予定はない。僕は黙って首を横に降った。

 だが瞬間、僕は後悔する羽目になる。


♀♂

 他の店員は今日お休みっていう設定にでもしといてください(おい)


 次回はまた明日

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どろっぷ - 本当に好きです!!!最高すぎます!!! (2021年10月9日 18時) (レス) @page28 id: 33730d6852 (このIDを非表示/違反報告)
雪音永遠 - 最高です。いつも影ながら応援してます!頑張ってください!(なんか上から目線ですみません) (2019年5月13日 19時) (レス) id: 0221d79259 (このIDを非表示/違反報告)
なかゞわとまと - シャルさん» ありがとうございます!嬉しいお言葉です…頑張ります! (2017年4月22日 1時) (レス) id: 59e0ee862d (このIDを非表示/違反報告)
シャル - 最高すぎて辛いです。はい。もうやばい)^o^( (2017年4月8日 15時) (レス) id: a82ccaf05f (このIDを非表示/違反報告)
なかゞわとまと - 藤見日和さん» ありがとうございます!!続編でもよろしくお願いします!! (2017年3月26日 23時) (レス) id: 59e0ee862d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なかゞわとまと | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/TOMOTO/  
作成日時:2017年2月21日 22時

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