太芥『告白』 ページ15
◆
女々しいやつがれちゃんとドSな太宰さんと良き相談相手の敦くんが繰り広げる学パロです。
やつがれちゃんと敦くんはお友だち(お互いに憎まれ口を毎日叩くような)。
♀♂
そりゃ…まぁ、友達っちゃ、友達だから…今朝一緒に登校しようと思って迎えに行ったんだけど…。
【告白】
「芥川…学校に連絡するか？」
「…いい」
掠れた声、押し殺している嗚咽、小さく震える背中。
今朝芥川の家に迎えに行ったら何の応答も無いし、挙げ句の果てに鍵が開いていたから中に入った。すると部屋の寝台で膝を抱える芥川がいた(最初は寝坊かと思った)。
どうした？と聞くと「死にたい」だの「消えたい」だの鬱気味なことを言うものだからゆっくり話を聞いてみたのだが…。
…庇うにも庇いきれない内容で僕も困っている。
*
昨日芥川は体育で具合を悪くしたらしい(日射病だと言っていた)。
そこで保健室で休んでいると、案の定サボリの生徒が寝台でくつろいでいたらしい。が、そのくつろいでいる生徒が問題だった。
＿＿太宰治。
この学校で知らぬものはいない、否、ここ一帯の地域で知らぬものはいないかもしれない。何故なら成績優秀、美男、そしてなにより変人。
何処かの少女漫画にいそうなキャラクター性を兼ね備えている太宰治は、芥川の憧れる人であった。
保健室ですやすやと寝ているのに、普通にカーテンを開けてしまったことに反省しながらも、芥川はそっと保健室を出ようとしたらしいが、途端に目眩が襲いまた倒れてしまったらしい。
その倒れた音で太宰治が起きてしまい、芥川にこう言ったのだった。
「私の睡眠の邪魔をするなんていい度胸だねぇ…。ん？君、いつも白髪少年の隣にいる影みたいな人じゃないか。あ、生きてる？」
其処まで言って芥川はさらに嗚咽を漏らし、膝に顔を埋めた。僕はなんとなく理解してしまった。
元より芥川は人一倍メンタルが弱くて、人一倍負けず嫌いで、人一倍考え方が暗い。だから普通の言葉でも、その裏の裏のまた裏を探り、結局は自責の念に苅られて体調を崩すのだ。
♀♂
中途半端なとこで終わってすみません。
今回は続きます、楽しいです。
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どろっぷ - 本当に好きです！！！最高すぎます！！！ (2021年10月9日 18時) (
レス) @page28 id: 33730d6852 (このIDを非表示/違反報告)
雪音永遠 - 最高です。いつも影ながら応援してます！頑張ってください！（なんか上から目線ですみません） (2019年5月13日 19時) (レス) id: 0221d79259 (このIDを非表示/違反報告)
なかゞわとまと - シャルさん» ありがとうございます！嬉しいお言葉です…頑張ります！ (2017年4月22日 1時) (レス) id: 59e0ee862d (このIDを非表示/違反報告)
シャル - 最高すぎて辛いです。はい。もうやばい)^o^( (2017年4月8日 15時) (レス) id: a82ccaf05f (このIDを非表示/違反報告)
なかゞわとまと - 藤見日和さん» ありがとうございます！！続編でもよろしくお願いします！！ (2017年3月26日 23時) (レス) id: 59e0ee862d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なかゞわとまと | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/TOMOTO/
作成日時：2017年2月21日 22時
