太芥『銃撃』 ページ10
◆
リクエストありがとうございます。
♀♂
今日の任務で私、太宰治は芥川君にドッキリを仕掛けてみる。
***
「芥川君、君はそっち」
「はい」
言われた方向に走っていく芥川君。もちろんそっちは敵のほうなんだけど。私を囲っているのは全員敵と見せかけたポートマフィアの下級構成員。
首領も協力してくれたこのドッキリ。目的は2つある。
1つ目は、私がどんな状況になっても芥川君は対処出来るのか。…出来ないと思うけど。
2つ目、ポートマフィアの幹部(全員)曰く、私のツンデレは尋常じゃないから死ぬフリをして告白しろ。…無理無理、でも死ぬって見せかけて告白すれば叶いそう。
そんなわけで冒頭に至る。おや、そろそろ芥川君がこちらに来るかな。
構成員に合図を出して銃声を響かせる。銃弾は私の用意していた血糊にうまく命中。おお、これは本当に体を撃たれたようなリアルさがある。血糊と言えど侮れないね。
そしてタイミングよく芥川君が走ってくる。銃声を聞いて駆けつけたのだろう。だが残念。私はすでに瀕死寸前だ。
「太宰さん!!」
私の名前を呼んで走ってくる。待って、返り血凄すぎて私の血糊の量負けてない?
「ぅ…あくたがわ…くん…」
「太宰さん…っ…今救護を呼びます、ですからっ…!」
「無駄だ…芥川くん……救護なんていらない…」
「っ!何故!!やつがれはまだ貴方に…!」
「芥川君…最後に、聞いておくれ」
「最後…太宰さん貴方はっ」
「聞け」
芥川君はしゃがみこんで倒れた私を見ている。そして私は芥川君の手をとる。
「君をね…私は、愛しているよ…」
「っ…!だざい…さん…!」
と、ここで予想外の展開。芥川君が泣き出してしまった。あれ、この子泣いてる?…罪悪感。ってちょっと、周りの死んだフリしてる下級構成員。その少し小さい人、笑ってんの丸見えだこの野郎。
「っ…」
「だ、だざいさん!!」
さよなら、と呟き力を抜く。すると芥川君が私を抱き寄せて泣いた。なにこれ幸せ。
しばらく幸せだなーって思ってると芥川君が
「やつがれもっ…貴方が…好きです…」
と言ったので今度は此方から抱き締めてやった。
「引っ掛かったね芥川君。…付き合おうか」
見開かれたその瞳。愛情たっぷりの口づけをしてやった。
♀♂
文中に出てきた背の小さい下級構成員。実はこっそり見に来た中也さん。
こんな出来ですみませんでした。
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なかゞわとまと - あくたん`∀´さん» ですよね、わたくしもナンパとか日常茶飯事だと思います(( コメントありがとうございます!続編も頑張ります! (2017年4月22日 22時) (レス) id: 59e0ee862d (このIDを非表示/違反報告)
あくたん`∀´ - ふおおおおおおお!!やつがれ!やつがれちゃああああんっ!!…すみません、取り乱しました。書いていただきありがとうございます!やつがれちゃんは美人だからしょっちゅうナンパとかされてますよね!!← (2017年4月22日 9時) (レス) id: b724a19623 (このIDを非表示/違反報告)
なかゞわとまと - 桐宮さん» はい分かります。可愛すぎますよね、あの二人は探偵社とポートマフィアの天使だとわたくしは思ってます。 (2017年4月21日 22時) (レス) id: 59e0ee862d (このIDを非表示/違反報告)
なかゞわとまと - あくたん`∀´さん» リクエストありがとうございます!モブ芥で、太宰さんと中也さんが助ける最高に最ッ高な感じのお話ですね、分かりました!(( (2017年4月21日 22時) (レス) id: 59e0ee862d (このIDを非表示/違反報告)
なかゞわとまと - 7×7さん» いえいえ!またリクエストお願いします!掲載は続編のほうになると思いますが…(( (2017年4月21日 22時) (レス) id: 59e0ee862d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なかゞわとまと | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/TOMOTO/
作成日時:2017年3月26日 23時