太芥『萌え袖』 ページ8
◆
黒の時代。
リクエストありがとうございます。
♀♂
盲点だ、と太宰は誰にも聞こえないように言う。芥川を貧民街から拾ってきて、しっかりと洋服も準備した筈だった。
だが…
「少々サイズが大きいねぇ…」
太宰の予想を越えるほど、芥川は小さかったのだ。齢16とは思えぬ程に身長も体重も、勿論顔立ちも幼い。よって用意していた外套以外の服が全て大きかったのだ。
「っ…ゴホッ、ゴホッ」
「…!!」
芥川は両手を口許に当て、ゴホゴホと咳をする。しかしその両手が白いフリルに覆われているのだ。…即ち、萌え袖。
「芥川君」
いつになく太宰は真面目な声で言った。しかし心の中では「ヤりたい」、「こんなに萌え袖似合う子初めて見た」というワードで埋め尽くされている。
「こっち向いて」
芥川は両手を口に当てたまま太宰のほうを見た。携帯の位置からして少し上目使いになる芥川を相手に、太宰は必死で真顔を保つ。
連写した太宰はすかさずそれを待ち受けにし、緩む頬をなんとかして引き締める。
「あの…太宰さん…」
どうしていいか分からない芥川は首をかしげて太宰を見る。もう太宰は耐えられなかった。
急いで執務室を出て奥まで続く廊下に向かって叫んだ。
「芥川くんっ!!君本当に可愛い!!現世でこんなに萌え袖が似合う子なんていない!好きだ、愛してる芥川君!!」
まだ太宰としては言い足りない気がしたが、ひとまず芥川を今一度写真に納めようと、執務室に戻って行った。
♀♂♀♂
きっと拾いたてのやつがれちゃんは目が潰れる程可愛かったと思います。
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なかゞわとまと - あくたん`∀´さん» ですよね、わたくしもナンパとか日常茶飯事だと思います(( コメントありがとうございます!続編も頑張ります! (2017年4月22日 22時) (レス) id: 59e0ee862d (このIDを非表示/違反報告)
あくたん`∀´ - ふおおおおおおお!!やつがれ!やつがれちゃああああんっ!!…すみません、取り乱しました。書いていただきありがとうございます!やつがれちゃんは美人だからしょっちゅうナンパとかされてますよね!!← (2017年4月22日 9時) (レス) id: b724a19623 (このIDを非表示/違反報告)
なかゞわとまと - 桐宮さん» はい分かります。可愛すぎますよね、あの二人は探偵社とポートマフィアの天使だとわたくしは思ってます。 (2017年4月21日 22時) (レス) id: 59e0ee862d (このIDを非表示/違反報告)
なかゞわとまと - あくたん`∀´さん» リクエストありがとうございます!モブ芥で、太宰さんと中也さんが助ける最高に最ッ高な感じのお話ですね、分かりました!(( (2017年4月21日 22時) (レス) id: 59e0ee862d (このIDを非表示/違反報告)
なかゞわとまと - 7×7さん» いえいえ!またリクエストお願いします!掲載は続編のほうになると思いますが…(( (2017年4月21日 22時) (レス) id: 59e0ee862d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なかゞわとまと | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/TOMOTO/
作成日時:2017年3月26日 23時