続き。 ページ16
もはやレインコートの意味がないと思われるほど走った。息を切らし、それでもまだ走る。
と、曲がり角で誰かとぶつかった。もしかしてと思い顔をあげると＿＿＿
「おや敦君」
「太宰さん！」
そこにはびしょ濡れの太宰が立っていた。一瞬でも芥川かと思った自分がいたことを悔やむ。太宰は「まぁ、頑張りたまえ」と敦の肩をぽんと叩きまた歩いて行った。
「…はい！」
そして敦もまた走り出した。
＊＊＊
だんだん歩く速さが速くなり、ついに芥川は走っていた。滅多に走ることなどない故に少々覚束無いようではあった。
「敦…！」
「芥川…！」
そして2人の声が丁度重なった。
互いに目を見開き、向かいの歩道を見る。レインコートを着た敦と、傘を持った芥川が、今対になってる歩道に立っていた。
「っ…！」
目が合った。
芥川は傘を持っているにも関わらず、ささずに先にある歩道橋を目指して走る。
敦もレインコートの帽子が脱げても気にせず先にある歩道橋を目指して走った。
重くて冷たい足を必死に動かし階段をのぼる。そして歩道橋の真ん中に来た瞬間。
「芥川ッ！」
「っ！敦！」
2人は思いっきり抱き合った。
もう雨は降っていない。代わりに綺麗な日が差していた。
♀♂
ツッコミ所がありすぎますよね。ごめんなさい。
太宰さん、入水する予定だったのになんて傘をやつがれちゃんにあげてんですか。買ったんですか、買ったんですか。
というか中原さん完全に被害者じゃないですかすみません。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 56人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
なかゞわとまと - あくたん`∀´さん» ですよね、わたくしもナンパとか日常茶飯事だと思います(( コメントありがとうございます！続編も頑張ります！ (2017年4月22日 22時) (
レス) id: 59e0ee862d (このIDを非表示/違反報告)
あくたん`∀´ - ふおおおおおおお！！やつがれ！やつがれちゃああああんっ！！…すみません、取り乱しました。書いていただきありがとうございます！やつがれちゃんは美人だからしょっちゅうナンパとかされてますよね！！← (2017年4月22日 9時) (レス) id: b724a19623 (このIDを非表示/違反報告)
なかゞわとまと - 桐宮さん» はい分かります。可愛すぎますよね、あの二人は探偵社とポートマフィアの天使だとわたくしは思ってます。 (2017年4月21日 22時) (レス) id: 59e0ee862d (このIDを非表示/違反報告)
なかゞわとまと - あくたん`∀´さん» リクエストありがとうございます！モブ芥で、太宰さんと中也さんが助ける最高に最ッ高な感じのお話ですね、分かりました！(( (2017年4月21日 22時) (レス) id: 59e0ee862d (このIDを非表示/違反報告)
なかゞわとまと - 7×7さん» いえいえ！またリクエストお願いします！掲載は続編のほうになると思いますが…(( (2017年4月21日 22時) (レス) id: 59e0ee862d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：なかゞわとまと | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/TOMOTO/
作成日時：2017年3月26日 23時
