芥川右固定話『水着』 ページ12
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リクエストありがとうございます。
♀♂
普通に探偵社社長福沢とポートマフィア首領森が楽しみたいだけのでは、と思ったがどうもそうではないらしい。
8月某日、横浜のとある海水浴場。其処に10名を越える男女が楽しく水遊びをしていた。
水遊び…そう言って仕舞えば聞こえはいいが、彼らは命懸けであった。
「くっ…芥川を返せ太宰!」
「返せ?何を言ってるんだい中也。芥川君はもとから私の物だ」
「違う!芥川は僕のものです!太宰さん!」
特に酷いのはこの3人。どういう経緯かは分からぬが、どうも芥川に異常なまでの恋心を持っていた。
そして現在、芥川は真っ黒で薄手のパーカーを羽織り、下には海水パンツ。ごく一般的な水着スタイルであった。
しかしその芥川を見た瞬間心の中の野獣が目を覚ましたこの3人は芥川争奪戦を繰り広げていた。
「太宰君、その…そろそろ芥川君を」
「黙っててください森さん」
「あ、うん」
元より今回の探偵社と海水浴場の目的は兎に角楽しもうということ。確かに一部の探偵社員は楽しそうに遊んでいる。
「太宰さん、暑くはないのですか」
抱き締められているというのに芥川が上目使いで聞いた。確かに暑いが太宰はそれどころではない。
「暑くなどないよ。さて芥川君、君は日光が苦手だよね。一寸ホテルにでも言って…」
「待て待て待て!芥川!此方来い!」
そのまま接吻しそうな雰囲気の太宰から芥川を切り離した中原。太宰の腹部に蹴りをいれ、芥川に向き直った。
「大丈夫か芥川、こんな日光に当たってたら身体に毒だ。あっち日陰だから行こうぜ」
中原が芥川の頬を撫でながら言う。その手つきに芥川は少し顔を赤らめた。
が、それを易々と見ている敦ではない。
「芥川!!」
中原を退かし芥川の手を引く。波打ち際のところまで連れてくと、敦はいきなり海水を芥川にかけた。
「っ!何をする人虎!」
「悔しかったらお前もやってみろー!」
ばしゃばしゃと海水を掛け合う2人。はたから見れば仲の良い友達に見えた。
「負けた…完敗だ…」
「人虎…なかなかやるな…」
そしてそれを見ているこの2人もはたから見れば仲の良い友達のように見えなくもない。
♀♂
敦くん落ちにしてみました。お気に召したでしょうか?返品可能です。
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なかゞわとまと - あくたん`∀´さん» ですよね、わたくしもナンパとか日常茶飯事だと思います(( コメントありがとうございます!続編も頑張ります! (2017年4月22日 22時) (レス) id: 59e0ee862d (このIDを非表示/違反報告)
あくたん`∀´ - ふおおおおおおお!!やつがれ!やつがれちゃああああんっ!!…すみません、取り乱しました。書いていただきありがとうございます!やつがれちゃんは美人だからしょっちゅうナンパとかされてますよね!!← (2017年4月22日 9時) (レス) id: b724a19623 (このIDを非表示/違反報告)
なかゞわとまと - 桐宮さん» はい分かります。可愛すぎますよね、あの二人は探偵社とポートマフィアの天使だとわたくしは思ってます。 (2017年4月21日 22時) (レス) id: 59e0ee862d (このIDを非表示/違反報告)
なかゞわとまと - あくたん`∀´さん» リクエストありがとうございます!モブ芥で、太宰さんと中也さんが助ける最高に最ッ高な感じのお話ですね、分かりました!(( (2017年4月21日 22時) (レス) id: 59e0ee862d (このIDを非表示/違反報告)
なかゞわとまと - 7×7さん» いえいえ!またリクエストお願いします!掲載は続編のほうになると思いますが…(( (2017年4月21日 22時) (レス) id: 59e0ee862d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なかゞわとまと | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/TOMOTO/
作成日時:2017年3月26日 23時