半端者の居場所【東京喰種】

居場所33 ページ37

深夜頃アオギリにつき真っ先に自分の部屋に戻る


一通の手紙を持って…



「…はぁ…どうしよ…」



手紙をまじまじと見る


この作戦で死んでしまうかもしれない私が書いた




アヤトへの手紙…______





…私は小さい頃に親が死んだ


そして復讐を遂げるためCCGに入った


充分強くなった


周りからも認められるようになった


宇井さんとのやり取り、什造とドーナツを食べた日々…


すごくすごく…楽しかった



…でも…





私の空いた居場所(穴)は埋まらなかった





…そんな時にアヤトが現れて



アオギリに入って…


自分のことを受け入れてくれる仲間がいた


初めて空いた居場所(穴)が埋まった気がした



初めて抱いたこの感情


エトちゃんに言われ気付いた感情




この思いに何度気付いてほしいと願ったか…

何度この感情が伝わってほしいと願ったか…




…でもこれは、きっと叶わない恋



…何故って………









この作戦で私は死ぬから…




だから…声に出せない思いを手紙に込めた

…両思いだったらな…なんて…


「はは…悲しいなぁ…報われない…なんて…」



乾いた笑みは白い壁に吸い込まれて消える

虚しくて虚しくて、目から大粒の涙が零れ落ちる




「…ッ…死にたくない…ッ…のに…ぃッ！…死にたくッ…ないッ…！生きたい…のにッ！」



なんで神様は私から幸せの芽を摘み取るんでしょうか…______



「…生きたい…」








口から出た言葉は









「それは出来ないね」









もう一人の自分に









無残にも掻き消された


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改行で文字数稼いだわけじゃないですy((

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