sacrifice〜13 ページ17
「一体…どうなってるんだよ…。
カヲル君とAは、一体全体どういう関係なんだよ！」
明らかに碇シンジは動揺していた。
それもそのはず、彼は14年も眠っていたのだ。
そして、14年前の時点でカヲル君とは面識はなかった。
きっとカヲル君と碇シンジは『初めまして』からの付き合い。
私の推測では、恐らく碇ゲンドウの指示か何か。
カヲル君はお人好しだから。優しいから。お喋りが好きだから。
納得いくことは納得がいった。
でもそうでないものはそうでなかった。
私もWILLEの人間と同じように、碇シンジにはいい感情を抱いてはいない。
_______なぜ、私とカヲル君を引き離した張本人がカヲル君の隣にいる。
何事もなかったかのように側にいる碇シンジが忌々しくてたまらなかった。
「…あなたにはわからないでしょうね。
14年も眠ってたんですもの。」
私は呆然とこちらを見る碇シンジに目をやる。
「あなたは気づかなかったんでしょうね。
私たちが14年前恋人だったことを。
そしてあなたが擬似シン化第二形態になったその日から私は6年間眠っていたのよ。
そして…、あなたは私からツバキを奪った。」
涙が一筋零れ落ちた。
「あなたは、奪ったッ！」
私の大切な友人。
大切な、姉さんの妹を奪った張本人。
目の前にいるのはそんな人間だ。
また、サードインパクトを引き起こした。
日本中、いや、世界単位で忌み嫌われるべき人間だ。
だというのに、平手打ちすることも、叱りつけることも、何もできなかった。
ただ娘の目線を彼に合わせまいと目を手で覆って、泣いていた。
「お願いわかって…。
あなたのしたことが、どんなことか…」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 246人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
茉莉 - めっちゃ最高です！更新楽しみです！頑張ってください((๑•̀ㅂ•́)وｶﾞﾝﾊﾊﾞﾚ~!!! (7月30日 19時) (
レス) id: 1907f3ec8e (このIDを非表示/違反報告)
kaori - 続きがテニスの王子様めっちゃ気になります！ (6月22日 19時) (レス) id: 1907f3ec8e (このIDを非表示/違反報告)
kaori - 読みました！ (6月22日 19時) (レス) @page36 id: 1907f3ec8e (このIDを非表示/違反報告)
かずほ(プロフ) - 初めまして！昨日、シンエヴァ見に行って再び エヴァ 火付いてしまいましたw カヲルくんのとこ泣きました！ こちらの夢小説シリーズ読ませて頂きました！更新楽しみにしてます！ (2021年3月19日 19時) (レス) id: 4ea2670edc (このIDを非表示/違反報告)
RUKA(プロフ) - 長々とコメントを書いてしまい、ごめんなさい。続きがとても気になります。更新頑張ってください。 (2021年1月30日 9時) (レス) id: 4977de0b73 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：紅坂紅子 | 作成日時：2016年2月14日 1時
