【流星隊】5つの星と1番星【2】 (ページ17)

今日:3 hit、昨日:0 hit、合計:7,868 hit

55星　[隊長の言葉] ページ17

「星川にはお見通しか···」

　「そういう能力があるんで」

　「ないでしょ」

　「お前ら～、仲が良いのは分かったから
　速く帰れ。下校時刻過ぎるぞ」

　守沢隊長の具合も良くなったことも

　あって、すぐに校門に向かった。

　「倒れてしまったからな
　送っていくぞ！」

　「大丈夫です」

　「同じく」

　「即答だな！？」

　「病み上がりなんですから
　真っ直ぐ帰ってください」

　「うっ。それを言われると
　素直に頷くしかないな」

　少し渋ってたけど、

　説得(ごり押し)して

　帰ったから安心したよ。

　「さてさて、帰りましょうか」

　「ん」

　みどくんと帰って、

　ご飯食べて、お風呂に入って

　寝ようとしたら電話が鳴った。

　「もしもし？」

　『A！！』

　「守沢隊長、うるさいですよ」

　『それはすまん！
　だが、叫ばずにはいられるか！
　何故リーダーである俺に言わない！？』

　「何がですか？」

　『専属プロデューサーのことに
　決まっているだろう！！
　奏汰に聞いて驚いたぞ！？』

　「それにしたってテンション
　高いですね！？」

　まるで自分のことのように

　喜ぶじゃないか、この人。

　『当たり前だろ！？
　 Aが正式に仲間として
　なったんだ！
　これほど嬉しいことはない！！』

　「···」

　『？A？聞こえているか？』

　「ちょ、ちょっと待ってください」

　何か、守沢隊長にそう言ってもらえると

　改めて実感が沸いてくる。

　守沢隊長の言葉はスゴいよ。