50星 [弱った] ページ12
「失礼しまーす···」
「星川殿!へるぷみーでござるよ!!」
レッスン室を開けると、半泣きの仙石くんが
助けを求めてきた。
「何があったの?」
「隊長殿が倒れたでござるよ!
拙者、どうしたらいいか···!」
「守沢隊長は?」
「あそこに寝ているでござる!」
「わお」
レッスン室の奥の方に寝ていた守沢隊長は
半裸で目を回していた。
う〜ん。 仙石くんが頑張ってたってことが
すごく伝わるよ。
「守沢隊長を保健室に運んでくるから
仙石くんはみんなが来たら準備運動して待機してるように
言っておいてくれるかな」
「星川殿、無理して運ぶと潰れちゃうでござるよ!!」
「大丈夫、無理なんかシテナイヨ」
「絶対してるでごさるよ!?」
助けを求めている人から心配されるなど
ヒーローとして、言語道断。
まだ未熟者だな···
レッスン室を出て、しばらく歩いてたら
背中がもぞっと音をたてた。
「ん···A···か?」
「そうですよ。大丈夫ですか？
って、大丈夫なわけないですよね」
「すまない···これではヒーローなど言えないな」
「守沢千秋がヒーローじゃないわけないですから。
ほら、喋ってないで寝ててください」
あなたが自分がヒーローじゃないと思ったとしても、
私は守沢千秋がヒーローだと信じてるから。
守沢隊長に何度も助けられた私が信じますから。
「(倒れたくらいで潮らしくなるとか珍しい)」
「A···ありがとう」
守沢隊長はそれだけ言うと寝息を響かせた。
「···どういたしまして」
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羅衣奈 - 初コメ失礼します！この小説面白いです！！42星で、千秋先輩ってたまに図星ついて来るよなぁ…って思いました！でも、そこも良いです！！続き楽しみにしています！更新頑張ってください (2018年9月10日 22時) (
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作者名：夜狐灯 | 作成日時：2018年8月10日 15時
