五十三の巻 わっちと黄金の人魚 ページ5
「…今日は太陽と雨が出会う日でありんす」
赤い蛇の目傘をさして浜辺を歩けば、すぐ近くから懐かしい気配を感じる。
「…そこにいるのでありんしょう？意地悪せずに顔を見せてくんなまし。よもやわっちの声をお忘れか？」
少し挑発気味に問いかければ、水面にコポコポと泡が立ち、そこから黄金に輝く美しい人魚が姿を現わす。
？「うふふ！やっぱり私に会いに来てくれたのねA！嬉しいわ！！」
「久しいでありんすな…八百比丘尼」
八百比丘尼「本当に久しぶりね！貴女全然会いに来てくれないんだもの！もう寿命が来たんじゃないかって心配してたのよ？」
「何を言うておる。たった数百年前の話であろう？それ位じゃまだ寿命とは言えないでありんすよ」
八百比丘尼「あらそれもそうね。どうも長生きのし過ぎで時間感覚がおかしくなっちゃって…」
「また冗談を。……ところで最近ぬし良き縁談の話があったと聞いたが…まことかえ？」
八百比丘尼「はあ？！まさかそれ図体だけデカイあのダメ男の事言ってんの！？」
「それは知らぬが、一緒に住んでいるとも聞いたでありんすから、もう婚礼の儀も済ませた間柄だと思っていんしたが…」
八百比丘尼「なっ！？ち、違うわよ！あれはあのダメ男を強くするために私が直々に鍛えてあげてるだけよ！それが終わったら即刻出て行くんだから！！」
「(相変わらず素直じゃありんせんね…)」
「とにかく！私は強い奴にしか興味ないのよ！少なくともAぐらい強くなくちゃ！！」
「わっちかえ？わっちより強い妖怪など沢山いんすよ？」
八百比丘尼「いいえ、貴女は私の中では一番強いわよ！それこそ貴女が男だったら速攻で結婚を申し込んじゃうくらいにね！！」
「フフ、嬉しいお言葉でありんすね。…でも、わっちは今のぬしが楽しそうに見えるでありんすよ？」
八百比丘尼「え、ちょ、それどういう((ドサッΣうわ！？何、椿の花…？」
「ぬしに似合うと思うてな。さっきそこで摘んできたんじゃ。……その花の持つ花言葉を知っておるか？」
八百比丘尼「え？」
「その花言葉は…」
“控えめな優しさ”
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この話が何故か消えたので書き直しました！しかし何故消えたのか…解せぬ……←
作者が我が家の夢主ちゃんを描きました…(ガタガタ)→←五十二の巻 わっちと対応差��
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吹雪@元百鬼蘭.° - おおっ!後編ですか…!!楽しみに待ってます!(^^* (2015年10月28日 0時) (
レス) id: 4ea06a141b (このIDを非表示/違反報告)
ドS王子LOVE - 夢主かっこいいです！オロチとか超かわいい！更新頑張ってくださいね！ (2015年10月11日 12時) (レス) id: 52660d2b3d (このIDを非表示/違反報告)
加州 - 最新頑張ってください...楽しみにしてます(にっこり (2015年10月9日 23時) (レス) id: 000de04641 (このIDを非表示/違反報告)
百鬼蘭.° - おぉ！一人称がここの夢主さんと同じだ！！嬉しいぞ！(^^* (2015年10月6日 22時) (レス) id: 4ea06a141b (このIDを非表示/違反報告)
くぅさん - 犬神は...犬神はは一体黒狐のなんなんだｧｧ！！更新楽しみに待っています！ (2015年10月4日 2時) (レス) id: 09a2c937ed (このIDを非表示/違反報告)
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