純情直球勝負 《 Hidaka.U 》

Seventh Attack ページ8

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Side of Hidaka





『どうしよ、やっばい、めっちゃ緊張！！』


龍『いや、逆に緊張しない奴いないよ(笑)』


『違うんだって！！


いや、違くないけど！！！』


龍『どっち(笑)』




あっという間に来た週末。


Aちゃん、ほんとに来てくれるのかな


いや、嘘ついてるとは思ってないけど！！


ソワソワして落ち着かない。


試合って言っても俺が出るのは


3試合目だし、そんなに急いで来なくてもいいし


でも…早く会いたい、し。




『ねぇ、龍我』


龍『次はどうしたの(笑)』


『俺今日絶対頑張る』


龍『いつもは頑張ってないのかよ(笑)』


『違う！！今日は特別！！』


龍『まぁ、頑張って(笑)』




ふふっと涼し気に笑って


自分の準備をしに行く龍我。


なんか呆れられた気がする…けど。


結び直す靴紐。


今日、頑張って試合に勝って


Aちゃんにカッコいいところ見せるんだ。




『よしっ』




ラケットをぎゅっと握って


みんながウォーミングアップしてる所に


走って向かった。




＿＿ …




もうすぐ終わる一試合目。


開会式の時にちらっと見てみたけど


観客の中にAちゃんはいなかった。




『あ、…！』




近づかなくても分かる。


ちょっと周りを見渡しながら


他の人の中に混ざるAちゃん。


私服………初めて、見たかも。


ちゃんと応援しないといけないのに


ちらちら彼女が気になって




龍『浮所？？』


『え？』


龍『どしたの、ソワソワして』


『い、いや…』




龍我が不思議そうに俺を見るけど


何とか誤魔化す。


そんなことをしていたら試合終了の笛が鳴って


15分くらいの休憩。


今しかない、そう思って。




『Aちゃん！！！』




観客がいる方へと向かって駆け寄った。






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