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「うふふふ〜」

 最近、(もえ)さんの機嫌がやけに良い。変な笑いを浮かべながら何度も何度も小物を作っている。その小物で自分を飾り付けて、姿見の前でくるくる踊っていた。

 たまうさを膝に乗せて撫でながら、私はそれを眺めていた。

 私はしばらく世斃悪(ぜべいあ)様への奉仕をしていた。奉仕とは言っても、たまうさを膳に乗せて持っていくだけだったのだけど……世斃悪(ぜべいあ)様は運ばれてきたたまうさに食べるをし続けていた。そしてそれを、(もえ)さんが羨ましそうに見ていた。

(もえ)さん、どうしたんですか?」

 そう聞くと、(もえ)さんは笑みを浮かべたまま私を見る。

「わたくしももうすぐ尊くなれるんですの!」

 尊くなる。つまり、尊い方々に食べるをされるという事。(もえ)さんはそれがこれ以上なく嬉しいらしかった。私にはその喜びがまったくもって理解できなかった。

 脳裏に浮かぶのは、世斃悪(ぜべいあ)様。世斃悪(ぜべいあ)様が何匹ものたまうさに食べるをしているところ。口で千切られて消えていくたまうさ。時には手で細かく千切られて食べるをされていた。

 思い出して、背筋がゾワゾワした。そんな私の様子も目に入らないようで、(もえ)さんは自分を美しく飾り付けていく。

「二人共、時間よぉ……って、あらまあ、(もえ)ったら。随分と気合いが入ってるわねぇ?」

 いつの間にか部屋にいた阿月(あづき)様がそう言った。

 阿月(あづき)様は何も思わないんだろうか。食べるを怖いと思わないんだろうか。私は聞いてみたかったけれど、まさかできるわけがなかった。

「準備はできておりますわ、阿月(あづき)様!」

「なら良かった。さ、向かいましょう」

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ミクミキ(プロフ) - ぱるむのお部屋さん» ありがとうございます!励みになります (6月30日 21時) (レス) id: bce403cc8a (このIDを非表示/違反報告)
ぱるむのお部屋(プロフ) - たまうさかわいい〜イラストもとてもかわいくて素敵ですね!これからも頑張ってください! (6月30日 20時) (レス) id: 0955046302 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミクミキ | 作者ホームページ:http  
作成日時:2022年6月27日 21時

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