鬼たるもの慈悲など不要です【鬼灯×鬼滅】

-刀ではなく金棒を ページ9

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それから数ヶ月

俺は毎日A様について地獄を巡り地獄を学んだ
鬼殺隊を目指し鍛錬を絶え間なくしていたあの日々のように俺は刀ではなく金棒で素振りをした



A様から借りたツッコミ用の金棒はあまりにも重すぎて最初は持ち上げるのもやっとだったが最近では振れるようになってきたから努力は報われているはずだ


しかし、ツッコミ用ではない金棒はそれよりもはるかに重く持ち上げることが出来なかったからもう少し鍛錬が必要だと痛感させられる





『この金棒は特別仕様なのですよ。古びて使われなくなったアイアン・メイデンを溶かし作られた怨恨たっぷりの金棒。オマケに周りには悪泥水も塗られているので最凶の武器です』



「悪泥水って何ですか？」



『皮膚に付着すると燃え、爛れます』


そんな恐ろしいものをこの人は振るっていたのか…!?

最近A様にタメ口でツッコミそうになりそうで不安なのが最近の俺の悩みだ


何せこの人は無表情でヤバいことを言うから思わず突っ込みたくなる



　

すると、金棒を愛でていたA様が何かを思い出しかのように金棒を地面に突き立てた


もうこの字体だけで突っ込みたくなるがそこは抑えるのが男ってものだ((最早それも違う




『錆兎、今日は桃源郷に行きましょう』



「桃源郷、ですか。確か中国と日本の境にある…」



『そうです。因みにあの世絶景100選の一つでもあるので息抜きがてらにゆきましょう。ここの所ずっと忙しかったですからね』


そういってA様は俺の頭を撫でる



心のない女鬼神の獄卒だとよく言われているらしいけど俺にはそうは見えない

子供扱いはやめて欲しいが俺を想ってアドバイスをしてくれたり、心を鬼にしてくれたり…尊敬すべき師範である



俺は何時かこの人のような獄卒になると決めている





「ちょ、子供扱いは辞めてくださいよ」



『私から見たら錆兎は十分餓鬼ですよ』



「言い方」





つい突っ込んでしまった！！と頭を抱えたがA様は何も気にしていないどころが



『いい突っ込みですね。最高です』



と褒めてくれたのでこれからは心置き無く突っ込無ことが出来そうだ



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アイアン・メイデン…扉は観音開きで内側には大量の針が備え付けられている。拷問器具。

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