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深海魚コーナーを見終え、そろそろペンギンのショーも始まりそうな為、その場から向かった。



やっぱり、やっぱり話しずらい。



楽しくない訳では無いけど、ワクワク感と言ったものや、好奇心に似たものも唆られないし、変な緊張感もない。



息抜きにすらならず、彼への配慮と気まずさによって精神状態が安定しない。



どうしよう、なんて生真面目に悩んでいると、暗い場所だったからか、何も無いところで躓く。



四谷「 っ、ちょ、」



咄嗟に私を支えてくれ、困惑しながらも感謝の気持ちを述べる。



しかし、中々離してくれない。声を掛けようと口を開いた時、



ガッ、と強引に壁際に押し寄せられ、逃げ場を失う。



運悪く周りは暗いし、この通りは異常に人通りが少ない。…今に関してはいない。



四谷「 … 八野じゃなくて俺にしなって。」


私「 えっ 」


四谷「 田部井さんより仕事を優先にする男だよ? 」



何も言えずに黙っていると、先輩は私の頭上に壁に腕を付け、反対の手では私の顎をクイッと上げる。



──待って、この展開はまずい。



どうにかしないと、と脳内ではぐるぐると考えているのに、足は恐怖で竦んでいるし、手には力が入らず、彼を押してもビクともしない。



そんな私に構わず、彼は容赦なく顔を近づけて来る。



自然と目の中に涙が満たされ、キュッと目を瞑る。



「 ── おい、お前 」



目の前にいた先輩は、首根っこを引っ張られ、グラッと背中から倒れて尻餅をつく。



四谷「 … 八野 」


八野「 … っぶねー、マジでお前巫山戯んなよ。」



先輩は何が言いたげだったが、すくっと立ち上がって埃を払う。



はっちは私の元に来て、ごめんと何度も謝る。



私「 … 今日満足するまで離れないでね 」


八野「 … … うん 」



気が付けば先輩はもうそこには居なく、アナウンスではペンギンのショーが残り5分で始まることが放送された。



八野「 じゃあ 行こっか。」

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作者名: | 作成日時:2019年2月2日 2時

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