▽＿＿＿＿ ページ44
八野「 …あﾞ〜〜〜〜〜〜〜ッッ 」
青柳「 ﾄﾞｳｼﾀﾝﾔｱ 」
眠気、頭痛、肩凝り。ぶっちゃけそんな事は気にしてない。… いや辛いけど。
Aが居ない仕事場 … Aと言葉を交わせてない日常が苦痛で仕方ない。
彼女と行く予定だった水族館は、この目の前の山積みの仕事によってキャンセルする羽目に。
もちろん、ペンギンやらイルカショーやら見たかった気持ちも山々だけど、何よりAが隣にいて俺を癒して欲しかった。
青柳「 … 田部井ちゃんでしょ、アンタ… 」
挙句この日の仕事場にはしゅーさん位しか話せる相手がいない。碌でもない相談相手だ。
青柳「 … ふう、困った坊やね。」
八野「 なんだよそのキャラ… 」
無機質なキーボードを打つ音が、社内にまるでBGMのように響く。
青柳「 はっちさん、なんで出掛けるの断ったんですか？ 」
八野「 そりゃゴールデンウィーク前だから仕事の量が多くて処理し切れなかったからだけど … 」
すると気に食わない回答だったのか、冷たく溜め息をする。
青柳「 田部井ちゃんと最後に会話したのはいつﾔｱ 」
八野「 えっ？えーっと … 4…？5日前？ 」
改めて口にしてみると全く話せてない。うわ、今更寂しさが俺を襲う。
青柳「 お昼を共にしたのは？ 」
八野「 仕事の？ … 仕事場の女性 … 」
青柳「 … … これだから。俺が田部井ちゃんなら泣いてますね。 」
呆れたようにまた溜め息をして、やれやれと目を伏せて顔を横に振る。
青柳「 じゃあ最後に──今、彼女どこにいます？ 」
八野「 は？ 休みだから家、とかじゃない？ 」
青柳「 … … 四谷さんと水族館ですよ。」
八野「 … … … は？ 」
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ぺんぎん - 終わり方めちゃ好き…すごく面白かったです！ (2021年3月8日 14時) (
レス) id: 223a7324a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：皇 | 作成日時：2019年2月2日 2時
