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▽____ ページ26

八野「 … それ他の人にもやってんの? 」



目の前の彼女にそう尋ねると、何かを考えるように顎を触る。



貴方「 あ、えー、青柳さんと黄桜さんは無意識にしてたかも … ? 」


八野「 よりによってアイツら … !! 」



独占欲が爆発する中、Aは能天気に首を傾げる。



八野「 ほ、他の … 他の人に撫でるのは … 妬く。 」


貴方「 え?発火するんですか?そんな勢いよく擦らないよ? 」



ゔッわあ゙!こういうのが無自覚天然なのかも知れない。いや昔から疎い所やドジな所、こうして可愛らしい所も … 待て待て、何を言ってるんだ。



八野「 ヤキモチをやくってこと … 俺だけの特権にさせて、ね。 」



相変わらずの束縛具合だが、そんな事気にせず ハイ! と返事をする彼女にデレデレしてしまう。いかん、口元が綻んで仕事に戻れねえ。



八野「 ッ、はあ … まあそろそろ休憩も終わるしお茶飲み干したら出ようか。 」



手元の湯呑みは3センチ程の緑茶が入れられており、既に温い飲み物と化している。其れをくっと一気に口に含み、ゆっくり机上に置いた。



貴方「 あっ、先輩目元にゴミついてますよ。 」


八野「 あ?マジか 」


細縁眼鏡を外し、目元を摩ってみる。因みにPCと向き合うことが多いため、仕事場ではブルーライトカットの眼鏡を付けている。まあどうでもいいが。



貴方「 あはは、全然取れないですね。瞑っててください、取りますよ。 」


八野「 … へ?あ、ウン。 」



Aはわざわざ席から立ち上がり、少し前のめりの体制に変える。



きゅっと目を瞑り、彼女の細くすらっとした指が俺の目元に触れる。



恥ずかしい云々より、距離が近いあまり鼓動は異常に速まってるし、何よりも変な気持ちまで芽生えつつある。



貴方「 はい、取れたよ。」



目を開くと、にこやかに笑う彼女が視界に映る。なんで俺の彼女こんな可愛いんだろう、とかバカップルみたいな感想を抱く。



無意識に相手の腕を軽く引っ張れば、簡単にも俺の腕の中へ入り込む。



貴方「 は、え?ど、どうしたの? 」


八野「 … … … キスする流れでしょ、それ 」


貴方「 なっ、ば、おバカじゃないですか、職場でそんなに盛るなんて、もう 」


八野「 ゔっ … 」



Aはくすっとあざとく笑えば、 お泊まりする時は好き放題ですからね、今はダメです。 と。



本気で禁煙を決心した瞬間だった。

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ぺんぎん - 終わり方めちゃ好き…すごく面白かったです! (2021年3月8日 14時) (レス) id: 223a7324a4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年2月2日 2時

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