ドS６人が鬱陶しい件について８

#story 8-7 ページ7

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ななもり side



__俺は行けない。ころちゃんが行ってきてくれる？_



＿__はっ、？なにそれ、なにそれ、っ！！__＿


＿＿＿＿なーくんはAのこと…

＿＿＿＿＿＿＿＿_なんとも思ってなかったの！？__



そう言って、ころんは出ていってしまった



「ｯ…ｸｿｯ…!!」



バン. ..ッ!!



机を強く叩いた



ジ)なっ、なーくん、っ？



「っ…ない、、っ」



ジ)え？




俺はもう…なにをすればいいのか、なにが正解なのか……分からない



書記ちゃんは大事


あの子は一緒に生徒会に選ばれた仲間だし、それに…



“ それで君が笑えるのなら、いくらでも ”



以前の彼女との約束がある


それに、書記ちゃんは怪我をしていたから…




でも今思えば、Aも怪我をしていたのかもしれない


俺が駆けつけた時のAは尻もちをついていて、その後ろに机があった


前傾姿勢で表情も歪めてたから、机の足に背中をぶつけたのかな…


あところん達の立ち位置や表情


Aのほっぺたが赤かったのも、気のせいじゃないのかもしれない



兎)会長…？大丈夫ですか？



「うん、、大丈夫」



兎)あの……かいちy_さ)なーくん



「…なに？」



さ)なーくんは、Aのこと好きなの？



さとみくん…


この子の目は凄い綺麗で、飲み込まれそうになる



さ)……



それでも嫌味のない声で じっと俺の答えを待ってくれる



「……」



A…


初めてこんなに惹かれた…俺の特別な人



元気で、口が悪くて、運動ばっかで、凄く強い人


でも凄い泣き虫で、空回りばっかで、凄く弱い子



あの子の全てが…凄く可愛いんだ



そんな君だから、俺は…




「…すぅ」



息を吸い、身体を反転させ、あの子に向き合った



「ごめんね、俺はAが好き」



兎)っ…いやｯ、もっと…私を…っ会長ｯ！！_ﾎﾞﾛﾎﾞﾛ



「ごめんね」



兎)も、もっとちゃんと…私を見てくださいっ！もっとちゃんと…っ！！



ポンッ



兎)っ、え、？



ナデナデ



「今流した涙…」



兎)はぃ…？



「俺の為に流してくれた涙、気持ち、凄く嬉しい」



兎)ｯ…



ナデナデ



「…元気の出る、おまじない」



兎)！



「ふふ」



兎)…ｱﾘｶﾞﾄｳ、ございます…行ってらっしゃいです



下を向いてそう言った書記ちゃんは、俺の服から手を離した



「うん、ありがとね…………………………兎ちゃん」



兎)えっ、今…ｯ






そして俺は走り出した


俺の好きな人の元まで







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