【MSSP】この恋、届けます【eoheoh】

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「あのー、FBさん」

FB「んー？」

「僕たちの企画だけなんで名所巡りなんですか？」


FBさんに聞いてみるとFBさんは盛大な笑い声を発するだけでなんの解決もしていなかった。


「しかも今撮ってる撮影全て終わらして丸々半月撮影に回すって何考えてるんですか」

FB「そっちの方が早くできるからね〜」


FBさんは“こっち”と言いながらもいつかみたハートの鍵を取り出した


FB「これやっておこっか」

「これカップルがするやつですよね…」

FB「俺とするのは、嫌？」


サングラス越しに僕を見ているFBさんの両目がしゅんとしていた。本当に僕たちより年上なのかな？？


「(写真撮られないように祈っていたい)」


顔が暑いから絶対真っ赤に染まっている。寒いのもあるけどなんで手袋忘れた、僕


「(寒い)」


寒さを忘れるように手をこすり合せるけどやっぱり寒い。FBさんも防寒対策はしていて青色のマフラーが靡いていた


FB「ん。手袋は？」

「忘れました」


FBさんは“んー”と少し悩んで自分がつけている手袋を外していた


FB「はい、これ。つけて」

「え」


FBさんから渡された手袋。それはさっきまでFBさんがつけていたもので


「FBさんが寒いでしょう！？」

FB「いいの！男の俺より女の子である朝顔ちゃんが寒くしてどうするの！」


そう言いながら僕の乱れているマフラーを整えてくれていた。余ったマフラーの裾の部分は蝶々結びで可愛くされていた


「あ、ありがとう…ございます…」


FBさんから借りた手袋を嵌めるとFBさんの体温が感じられるみたいで暖かかった


「(暖かい)」

FB「(もう可愛すぎる。この手袋あげてもいいや)」

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