【MSSP】この恋、届けます【eoheoh】

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「…」


翌朝、昨日の事があって私は緑音さんの方を見れないのに対して緑音さんは何事もなかったかのようにしていた


「(私が意識しすぎてるだけ…？)」


モヤモヤしながら朝食を食べ終え、今日の撮影の時間になりかけていた。


「あ、時間だ」


ジャージを羽織ってグラウンドにつくと、緑音さん以外揃っていなかった


「(ええーー)」


なんで緑音さんしかいないの。他の人たちは？


e「…」


緑音さんがちょいちょいと手招きしていて、それは私にしているものだった


「？」


不思議に思いながら側に行くと、不意に緑音さんの手が伸びてきた


「！？」

e「寝癖、すっごいついてる」


“直すからじっとしていて”と言われて、じっとしているとポケットの中から櫛が出てきた。え、女子力


「なんで持ってるんですか」

e「んー？これ着るといっつもグシャグシャになるから」

「あー…」


緑音さん、パーマかけてたっけ


e「はい、終わり」

「あ、ありがとうございます」


丁寧にかけられた櫛で私の髪の毛はいつも以上にサラサラになっていた


「えーーー」


どう解いたらこんなサラサラなるの


e「それと、解き方雑すぎ。髪先痛んでる。今日撮影終わったら先だけ整えるから」

「えおさん器用すぎません？」


昨日の事を覚えてないのか普通に接してくる緑音さんになんか考えることがめんどくさくなってしまって放棄する事にした


e「今、名前…略した？」

「え、あ…！」


しまった。ついつい呼びやすい方で呼んじゃった


「…すみません…」

e「んー。別にいいよ。実亞が呼びやすい方でっていうか実亞だけの呼び方で俺は嬉しいんだけど…」

「え…」


つまり、えおさんと呼べという事でしょうね。反射で抱きついてみると、ほどよく付いてる筋肉を感じた…


e「じゃあ俺も」


緑音さんが仕返しというように抱きしめ返してきた。昨日会ったばっかりなのに私たちは何してるんでしょうかね



そしてこのシーンはしっかりと撮られていました。動画のおまけとして使われていて恥ずかしかった…

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