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好きな理由/米屋陽介 ページ6

お久しぶりです、しゅーくりーむです。
体調を崩し、少々更新が困難になっておりました。
数ヶ月ぶりに書く為可笑しい所等あると思いますが、これからもよろしくお願い致します。





「ねえ、どうしてあいつが好きなの?」
「ええー、なんでだろう」

放課後の、本当にくだらない会話。
適当に駄弁って適当に別れる、そんな時に聞かれた事だ。
結局よく分からなくて、はぐらかして分かれたけれど、未だによくわからないまま、何かが胸で突っかかっていた。


「ってことがあったんだけどー、どう思う?」
「それ本人に聞く?」
そう言って笑うのは米屋陽介。私の好きな人で、彼氏でもある。
「だってわからないんだもーん」
「お前そういうところあるよね・・・」
「えへへ」
「褒めてない」
「あれ。」
紙パックのジュースを飲みながら話を聞いてくれる陽介は、巷で有名なアイドルより余っ程かっこよく見える。あー、ほんとなんでこんなかっこいいんだろ、すき。
「めちゃくちゃ問い詰められたんだよ?なんであんたみたいな可愛い子があんなやつとーって」
「おい」
「秀次の方がー、とか言われた時は本当に参ったよ。あの子突っ走っちゃうところあるからなあ」
「あーそう。」
「・・・え?なに?嫉妬した?ねえねえねえ、嫉妬した?」
「うるせえよ」
「そっかー、陽介くん妬いちゃったかー、そっかー、私のこと大好きだねー?」
少し拗ねた表情を浮べる彼氏はさっきと違って少し可愛い。手に持った紙パックは少し凹んでいて、そんなとこも好きだなあと感じるのだ。
彼氏の可愛さに悶絶していると、今度は彼氏から反撃がくる。

「大好きだよ、悪ぃか」
「へ」
「阿呆でたまにやらかしたり頑張りすぎてぶっ倒れたりする可愛い彼女の事を全部纏めて愛せるの俺しかいなくない?」
夕焼けをバックにニヤリと笑う陽介はめちゃくちゃかっこよくて、胸がきゅんと音を立てた。
赤くなった顔を隠すように机に伏せる。穴があったら入りたい。

「いないですごめんなさい・・・」
「俺のこと好き?」
「だいすき・・・」
「よし。」

こっち向け、と顔を上げさせられて唇を奪われる。
数cmの距離にある顔はやっぱり整っていて、これを知ったらみんな惚れちゃいそうだから、私だけが知っていればいい。そんな小さな独占欲にも気付かないフリをして、また唇を合わせた。


好きな理由とかもうどうでもいい。
私は米屋陽介が大好き、陽介も私が好き。
それだけでなんとなく生きていけるような気がした。

だって、/米屋陽介→←気付かないフリをしても/風間蒼也



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設定タグ:ワールドトリガー , 短編集   
作品ジャンル:恋愛
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クロノト(プロフ) - ごめん犬飼アンタは一度くたばれ (2022年11月4日 19時) (レス) @page10 id: 3be08e9739 (このIDを非表示/違反報告)
どろっぷ - おもしろかったです。 (2021年3月1日 21時) (レス) id: dcfe57966e (このIDを非表示/違反報告)
- もう、みんなかっこよすぎて・・・!リクエストで荒船さんもう一つおねがいします! (2019年1月14日 2時) (レス) id: f5704f71f2 (このIDを非表示/違反報告)
千夜(プロフ) - 2度に渡ってのコメントですみません…!もし可能でしたら二宮さん読んでみたいです!出来れば爽やかな感じのものをお願いしたいです。無理のない範囲で更新頑張って下さいね、これからも楽しみにしてます。 (2017年5月22日 18時) (レス) id: ac9a6d5f45 (このIDを非表示/違反報告)
夏みかん(プロフ) - 迅、さんっ!!!をお願いしたいです。こう、ハッピーエンドが見たいです。 (2017年5月22日 17時) (レス) id: b15935eff1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しゅーくりーむ。
作成日時:2017年5月1日 21時

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