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Story.11 ページ11



SHRには出れなかったものの
授業が始まる5分前には

教室に戻って来ることが出来た。


「Aっち」

「あ、黄瀬くん」

「先生には上手く言っといたっスよ」


教室に入ると

長い睫毛を揺らし、ぱちんと
ウィンクをして親指を立ててきた彼。


こんなキザな振る舞いをするのは
この学校では彼くらいだろう。

様になっている所が何だか悔しいけれど。


「いつもごめんねありがと」


彼が居なければ今頃
遅刻やら無断欠席の罰として

課題をやる羽目になっていただろう。


「いやいや全然いいっすよ」

「本当感謝してます…」

「紫っちと約束したっスから」

「でた、前に秘密って言ってたやつでしょ」


確か私が紫原くんを初めてコンビニに
迎えに行かなかった時の事だ。

代わりに迎えに行った黄瀬くんと
紫原くんしか知らない

二人だけの秘密。


「教えてよー」

「男同士の秘密だからだめっス」

「けちんぼ」

「違うっスよ」


なんて

ちょっとした言い合いをしていると
遠慮なく鳴った本鈴。


「やば、何も授業の準備してない」

「1時間目日本史っスよ」

「ありがと!」


黄瀬くんにお礼を言い
ばたばたと自分の席に戻る。


紫原くんはというとテンプレの如く
机に突っ伏して眠っていた。


その姿は机を襲っている様にも見える。

紫原くん専用机でも
作ったほうが良いのではないだろうか。


「(結局寝てるし、)」


どの道彼は何処にいても寝るのだ。


それでも教室に連れてきたのは
彼の単位を思ってか

教室でも近くにいたいからなのか。

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羽仁子(プロフ) - 魅悪さん» ありがとうございます(´;ω;`)!頑張りますね! (2016年9月21日 16時) (レス) id: 6677755af2 (このIDを非表示/違反報告)
魅悪 - ずっと読んでました!更新頑張ってください(*><*) (2016年9月19日 5時) (レス) id: ce5526d871 (このIDを非表示/違反報告)
羽仁子(プロフ) - 赤紫さん» わわ、嬉しいです( ; ; )ありがとうございます!そう言って頂けることが何よりも嬉しいです!! (2016年4月29日 23時) (レス) id: 6677755af2 (このIDを非表示/違反報告)
赤紫(プロフ) - はじめまして!むっくん大好きなので更新ずっと待ってました(^^)この小説面白いので大好きです(^^♪最後に進学先決定おめでとうございます^^* (2016年4月29日 19時) (レス) id: 726f403aea (このIDを非表示/違反報告)
羽仁子(プロフ) - 林檎さん» ありがとうございますp(*^-^*)q 面白いと言ってもらえるととてもやる気でます嬉しいです! (2016年4月1日 16時) (レス) id: 6677755af2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:羽仁子 | 作者ホームページ:むっくんのお菓子  
作成日時:2016年2月15日 23時

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