月が綺麗な夜に貴方と

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『じゃあ、本当は何て言いたかったんだよ』



「えっ！？」




そんな！恥ずかしくて先輩に言える訳ないじゃん！！




「えっと…そのー…」



言葉を濁して話を逸らそうとしたけど




ウォヌ先輩にジッと見つめられる




ち、、、



近い…！！




「わっ、私の…私のか、彼氏って…！」




はあ、、言ってしまったよ〜！！



心臓がばくばく鳴ってる




こんな恥ずかしいこと面と向かって言える訳なくって




思わず目を逸らしてしまった




…先輩は何て言うんだろ



ギュっと目をつむってると





頭の上に、ぽんと置かれた手




驚いて見上げると




『まあ、方法はアレだけど

俺を助けようとしてくれたんだろ


…ありがとな』





と、頭をポンポンしてくれた





…ずるい






ずるいよ！




無愛想な人だと思ってたら




そうやって、いきなりいたずらっ子みたいに笑いかけたり




頭ポンポンとかして来るんだもん




そんな事されたらもっと好きになっちゃうよ




「本当にずるいんだから…」




思いがけず、口から出てしまった言葉




しまった！




ウォヌ先輩には…




心配になって、様子を確認する




良かった、聞こえてないみたい





ホッと胸をなでおろす





ドキドキしたけど、一回深呼吸してから




ウォヌ先輩の隣に駆け寄って




そして、ニコッと笑って話しかける




「今からどこ行きますか〜？？」




『んー、そうだな』




デートはまだ始まったばかりだから、





思う存分楽しまなきゃ…！！

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