歌い手さんのインフォしてます【浦.島.坂.田.船】

お仕事むっつめ。 ページ7

「それでは！」

「「「「『乾杯−！』」」」」






オリジナル曲の制作が終わり、ただいま5人だけでのミニ打ち上げ中。

私とうらたさん、さかたんはお酒が飲めないためジュース。志麻くんとセンラさんは、ビールを飲んでいる。


お酒に飲まれやすいセンラさんは、もう酔っているようで、


「ぷりーん！よりぷりりん♪のが良くないですか？！」

とか意味不明なことを言い始めた。




「これ、甘酸っぱくて美味しいなあ。」

『さかたん何飲んでるの？』

「んー？なんやろお。」


さかたんの喋り方が心なしかふわふわしている。久しぶりにみんなで騒いで、楽しくなっているのかな。




「……！坂田！」

うらたさんが、焦った顔をしてこっちへやって来た。
またどうせ、志麻センあたりが何かやらかしたんだろう。



「うらたさん、ぎゅー！」


そんなことを思っていたら、急にさかたんがうらたさんに抱きついた。





……え？抱きついた？？



え？



そして、上目遣いの2コンボ。
抱きついたのが坂田家だったら、確実にその子は息をしていないような、あざとさと可愛さ。

さかたん、今日はやけにテンション高いなあ。


「どーしたん？うらさん。」

「坂田、お前飲んだの梅酒だよ！酒！」

「へー、そうなんやー。美味しかったでー？」

「美味しいとかじゃなくて…


…………痛い痛い！離せ！A！助けて！」

『無理。』


そっか。さかたん酔ってたんだ。
それなら、ふわふわしてたのにも納得できる。

うらたさん、残念ですが女が成人男性、しかもやけに力が強いさかたんをそこからひっぺはがすのは無理です。




「Aもぎゅー！」


え。痛い痛い。

抜け出そうにも隙間もなく逃げられない。


女の子ならキュン…となる所なのかもしれないが、ただただ痛くてそんなこと1mmも感じない。

どうしよう。

うらたさんは横で瀕死状態だし。
志麻センは向こうで騒いでるし。


「……zzz」


って、さかたん寝てるし。

でも、腕は緩まれておらず、やっぱり逃げられない。
うらたさんが焦っていた理由がわかった気がする。これ、重いし辛い。


これ、本当どうしよう。

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